NTT特例子会社が協力し開発された視覚障がい者向け入力ソフト
2014年08月23日
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視覚障がい者向けの文字入力ソフト開発
日本電信電話株式会社(NTT)が2014年8月21日(木)に視覚障がい者向けのスマートフォン文字入力ソフト「Move&Flick」を開発したことを発表した。
スマートフォンの文字入力は、画面に表示されるひらがな、アルファベットや数字などの「キー」を探し、指で正確にタッチしなくてはならず、視覚障がい者にとっては困難な作業だった。
画面を見ながらの入力作業が不要に
「Move&Flick」はスマートフォンの画面中央部分を指でタッチすればフリック入力画面が表示されて、指で触れた位置から、指を8方向どれかにスライドさせて子音を選択。
そのあと同様に指を8方向にスライドし母音を選択することで、ひらがなの入力ができる。これで従来のような画面を見ながらの文字入力操作が不要となる。
さらに画面の左右に、入力した文字を漢字変換する機能、入力した文章を音声で読み上げる機能なども加えたことで、文字変換や文章の編集がしやすくなり、正確に文字や文章の入力ができたかの確認が可能となった。
NTTの特例子会社ならではの仕事創出
視覚障がい者の生活、仕事を格段に向上させる画期的なソフト開発の過程には障がい者雇用を促進しているNTTグループの特例子会社 NTTクラルティ(社員227名中障がい者175名2014年8月1日現在)の社員など視覚障がい者約30名の意見が反映されている。
障がい者の特性を活かしたこのような事業は、障がい者の仕事創出のさらなる拡大を期待させるものだ。
今後NTTでは、開発したアプリ配信などの提供形態を検討。NTTクラルティやソフト開発会社などのプレイヤーの協力を得て、視覚障がい者が使いやすい文字入力のインタフェース開発を進める予定。
▼外部リンク
NTTグループ
http://www.ntt.co.jpNTT持株会社ニュースリリース
http://www.ntt.co.jp/news2014/1408/140821a.htmlNTTクラルティ
http://www.ntt-claruty.co.jp/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|