人気料理研究家考案のプロデュース弁当で工賃アップを!
2014年08月14日
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「ポッケの森」が9月からコラボ弁当「ハッピーデリ」を販売
“開放された施設”をコンセプトとし、就労のためのステップアップとともに、食を通じた地域コミュニティ形成を目指す、知的障がい者の通所授産施設「ポッケの森」が、9月より人気料理研究家とコラボしたヘルシー弁当の販売を実施する。
「ポッケの森」は、仙台市太白区にある福祉事業所。仙台市の受託事業として手作り弁当の配食サービスを展開するほか、「森のレストラン」の運営、地元の食材を使ったさまざまな加工食品の製造、菓子類やオードブルなどの販売などを行っている。
毎月、旬の食材をふんだんにとり入れた弁当メニューやケーキを発売し、地域からも好評を得ているが、今回9月の新メニューとして、人気料理家の浜内千波氏プロデュースのヘルシー弁当を発売することとなった。
震災の影響などから収益減に苦しむ事業所を支援
浜内氏がプロデュースし、コラボ弁当として完成したのは「ハッピーデリ」というヘルシー弁当。東日本大震災の影響から、従来以上に収益面で苦しさを増している福島、宮城、岩手の東北3県における福祉事業所を支援しようと、NPO法人「AARジャパン」が企画し、株式会社ファミリークッキングスクール、株式会社コンプリートコネクションが協力企業となって、浜内氏がメニューを考案した。
ヘルシー、低カロリーをコンセプトに生まれた「ハッピーデリ」は、雑穀米入りのトマトライスに、豚肉のなす巻き生姜煮、季節野菜のピーナッツ和えなど、旬の野菜をたっぷりと使ったおかず6種類からなる。素材の味を引き出す薄めの味付けと、油分を抑えた調理でヘルシーに仕上げ、低カロリーながらも満足感の高いものとなっている。
障がい者の就労を支援する福祉事業所では、作業を通じて得られた収益から、施設利用者に工賃を支払っているが、工賃は全国的に依然低い水準にあり、職業的・社会的自立には不十分な状況にある。
加えて被災地では取引先の被災もあり、多くの福祉事業所で工賃が震災前の水準を下回るようになっているという。浜内氏は今回、実際に調理指導も実施。質を高め、就労意欲向上と工賃アップにつなげてほしいとしている。
▼外部リンク
ポッケの森 ホームページ
http://www.pokke-mori.jp/AARジャパン バリアフリースタイル ランチ事業
http://barrierfreestyle.org/lunch.html
記事提供:障害者雇用インフォメーション|