障がい者の社会参加促進目指す巨峰栽培、収穫に福祉施設入所者も招待
2014年08月09日
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「ケアフィットファーム勝沼」で今年最初の収穫!
公益財団法人 日本ケアフィット共育機構は6日、同機構が運営する山梨県甲州市の「ケアフィットファーム勝沼」で、東京と茨城の福祉施設に入所する障がい者約50名を招き、8月24日に巨峰の収穫体験会を開催すると発表した。
「ケアフィットファーム勝沼」では、障がい者や高齢者など、就労や積極的な社会参画を希望しているにも関わらず、それが困難な状況にある人々が参加するかたちでブドウを栽培し、これまでにない新たな農業モデルの創造にチャレンジしている。畑は休耕地を再生したものであり、深刻化する荒廃農地の再生、地域活性も目指す取り組みだ。
同ファームでは、2008年に栽培を開始。今年巨峰が約3トンの初収穫を迎える見込みという。収穫したブドウからはワインを製造し、将来的には生産、加工、販売の全てを担う第6次産業化モデルとして確立していく方針だ。このモデルが確立されることで、さらなる障がい者らの雇用促進も図れると考えられている。
楽しみながら農業・収穫作業従事を体験
24日の巨峰ブドウ収穫体験会には、「特定非営利活動法人やさしくなろうよ」の協力も得て、東京・茨城の福祉施設を利用する障がい者とスタッフ50名、サービス介助士ほか40名の合計90名が参加し、実施される予定だ。
サービス介助士は、車いすを利用する障がい者も、ともに収穫作業が体験できるよう、適切な介助技術を身につけているといい、同資格を保有する人々がボランティアで参加する。
参加者は楽しみながら巨峰の収穫を体験し、農作業の一部に従事する機会を得ることで、働く喜びや社会的自立への一歩を踏み出すきっかけを手にすることができると見込まれる。
日本ケアフィット共育機構では、障がい者および高齢者らに対する解除技術を習得する資格普及に努めており、ひとりひとりに対するケアの重要性に着目した環境づくりを推進するべく、さまざまな活動を行っている。その活動は、障がい者の就労機会を拡大し、雇用と社会的自立の促進にもつながるものである。
▼外部リンク
公益財団法人 日本ケアフィット共育機構によるプレスリリース
http://www.value-press.com/pressrelease/129515「ケアフィットファーム勝沼」巨峰ブドウ収穫体験案内
http://www.carefit.org/news/news20140707.php日本ケアフィット共育機構 ホームページ
http://www.carefit.org/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|