横浜・青葉区、自治会と作業所で古本をリユース!
2014年08月03日
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嶮山自治会、古本清掃を障がい者に依頼し就労支援
古書籍を回収し、リユース・リサイクルする事業において、自治会と障がい者の地域作業所がタッグを組んだ新たな取り組みが注目を集めている。横浜市青葉区の嶮山自治会が実施するものだ。
昨年、横浜市資源リサイクル事業協同組合が提案して計画が持ち上がったもので、同自治会は今年3月から協力を開始。一般書籍や専門書など、まだまだ読むことができるが、これまでは古紙として資源回収されていたものを、あらためて古書籍として再利用(リユース)にまわしている。
この再利用前における、回収した本の選別と清掃を横浜市の地域活動センター障がい者地域作業所である、あざみ野南の田園工芸に依頼。作業費を支払って、就労支援につなげるという仕組みだ。
(画像はイメージです)
地域との関わりを深める上でも有効
嶮山自治会では、3月に約300世帯から合計2,087冊の古書籍を回収。田園工芸に通う精神障がい者らが作業スタッフとなって、まずブックカバーを外し、書籍番号の有無を確認するなど、選別作業を行った。その後、表紙をきれいに乾拭きするなど清掃を行って、販売できる状態にまで仕上げていく。
買取が可能な本は、古本買取業者に買い取ってもらい、値段は付かないが状態の良い本は、病院や高齢者施設などに寄付する予定となっている。最終的に残った古本のみを古紙資源とし、リサイクル処理する方針だ。
7月28日には、嶮山自治会の指宿剛会長から、田園工芸の古谷千穂施設長に作業費が手渡された。田園工芸の古谷氏によると、本の選別や清掃はだれにでも取り組みやすい作業で、依頼はありがたいという。地域との関わりを深めるうえでも、よい取り組みと考えられることから、今後も定期的に請け負いたいとしている。嶮山自治会も、ぜひ今後も協力したいと意欲的だ。
横浜市のリサイクル組合企画室では、この取り組みをモデルケースに、さらに作業効率の改善を図るほか回収本の数量などをみて検証し、将来的には同市全域に展開していきたいともしている。
▼外部リンク
嶮山自治会ブログ 役員会議報告
http://kenzan.cocolog-nifty.com/blog/2014/横浜市 地域活動支援センター精神障害者地域作業所型 一覧
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/shogai/zaitaku/横浜市資源リサイクル事業協同組合 ホームページ
http://www.recycledesign.or.jp/横浜市 ホームページ
http://www.city.yokohama.lg.jp/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|