日本初!障害者が働く海洋型福祉施設がオープン
2014年07月29日

国内3拠点目となる渚の交番。社会福祉法人が運営
福井県小浜市鯉川にある若狭鯉川シーサイドパーク内に、日本初となる海洋型福祉施設が7月25日にオープンした。
これは公益財団法人日本財団が進めている「渚の交番プロジェクト」の一環で、宮崎市、静岡県御前崎市に次ぎ、小浜市で3カ所目の施設となる。
交番と名がついているが、警察官は駐在しておらず、ライフセーバーやサーファーなど、海辺をフィールドに活動している団体をはじめとする市民が集い、飲食品の提供や海岸周辺のパトロールなどを行う拠点となる。
高齢者や障害者など10人のスタッフが切り盛り
小浜市の「渚の交番」を運営するのは、地元の社会福祉法人コミュニティーネットふくい。障害者や高齢者などの約10人のスタッフが働く。営業時間は午前9時から午後5時までで、年間を通して運営する。
約一億五千万円の費用をかけて造られた木造平屋440平方メートルの施設内には、常設の浜茶屋のほか、海水をくみ上げて作る自然塩「海のシルクロード」を製造する工房も併設。一般の方でも塩作り体験ができるという。
施設の運営費は、工房で製造した塩や、地元の海産物を販売するほか、屋根に設置したソーラーシステムによる太陽光発電(約80キロワット)の売電収入で賄うとのこと。
人と海のつながりを示すシンボルに
25日に行われた完成を祝う記念式典には、市や地元の関係者など160名が出席、地元の女性フラダンスチームが踊りを披露するなど祝賀ムードに包まれた。
運営する同法人では、「地域資源として海を活用して、福祉分野において新たな形を示していきたい」と話し、ライフセーバー教室や清掃活動、ビーチバレー大会など、様々なイベントを実施し、世代を超えて海と触れ合っていく拠点づくりを目指していきたいと意気込む。
▼外部リンク
国内初の海洋型福祉施設が小浜 鯉川に開所します
http://www.c-net.or.jp/headquarters/post-16.html渚の交番プロジェクト|日本財団
http://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/policeoffice/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|