近畿日本ツーリスト、障害者らの製造したパンの販売促進に協力
2014年07月24日
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社会貢献活動の一環で社内販売実施
近畿日本ツーリスト株式会社は、同社の東京都千代田区秋葉原駅近郊にある事業所で17日、新宿区立新宿福祉作業所の障害者らが製造するパンの販売会を実施した。社会貢献活動の一環として実施したもので、社会的・経済的自立をめざす同作業所の活動を支援しようと企画されたものだ。
新宿区立新宿福祉作業所は、新宿区の区立障害者福祉センター内にある知的障害者の作業所で、社会福祉法人 日本キリスト教奉仕団が指定管理者となっている就労継続支援B型事業所。公園の緑化事業や自主製品作りのほか、2008年9月より「きぼう工房2939」を立ち上げ、「エスポワール」というブランド名を冠してベーカリー事業を展開している。
毎日製造されるさまざまな焼きたてパンは、新宿区立障害者福祉センター1階の「喫茶ふれんど」や、新宿区立新宿スポーツセンター1階「ベジタブルカフェふらっと」、都営地下鉄大江戸線若松河田駅構内にある「ふらっと若松河田駅構内店」、新宿ここ・から広場しごと棟1階「ここ・からカフェ」で販売され、好評となっている。
「ふらっと若松河田駅構内店」では、障害者と健常者がともに店舗運営にあたり、接客にも従事。活気のある雰囲気で、足を止める人も多い。
販売会の定期開催も検討
17日の社内販売会当日には、菓子パンや調理パン10種類計200個が用意され、ランチタイムに販売をスタート。開始と同時に列ができ、30分ほどで4分の3が売れたという。家族へのお土産用にと、多めに購入する社員の姿もみられ、大いに盛況となったそうだ。
近畿日本ツーリストでは、これまで秋葉原本社周辺や潮風公園、晴海ふ頭公園、駒沢オリンピック公園といった観光スポットの清掃活動を中心に社会貢献活動を進めてきた。また千代田区社会福祉協議会にも長年参加し、社員が広く参加できる活動を模索してきたという。
今年、グループ会社の近畿日本ツーリスト個人旅行株式会社の本社が新宿に移転したことなどから、この新宿福祉作業所の活動を知るにいたり、支援したいと販売会を企画。同作業所から秋葉原までの出張販売も可能との返答を受け、実現したそうだ。
近畿日本ツーリストでは、今後もこうした販売会の定期開催を検討しているといい、さらなる社会貢献・支援活動を展開していきたいとしている。
▼外部リンク
近畿日本ツーリスト株式会社 ホームページ
http://www.knt.co.jp/index.html新宿区立福祉作業所 案内ページ
http://www.city.shinjuku.lg.jp/fukushi/file06_06_00003.html
記事提供:障害者雇用インフォメーション|