三重県の障害者雇用カフェ運用事業者、鈴鹿の「朋友」に決定
2014年07月19日

「フレンテみえ」内障害者雇用カフェの企画提案コンペ最優秀提案者が決定
三重県は11日、障害者雇用を推進する取り組みの一つとして、同県の総合文化センター「フレンテみえ」内に整備を進めている障害者雇用カフェ「ステップアップカフェ(仮称)」について、その運営事業に関する企画提案コンペを実施し、最優秀提案者(運営事業者)の選定を行った。その結果が発表され、鈴鹿市の社会福祉法人朋友に決定している。
県では、今年5月21日~6月27日の期間に公募を実施、6月3日~6月4日に参加説明会を開催した。その後7月3日に選定委員会を開き、企画提案プレゼンテーション、採点を行って、最優秀提案者を決定したという。企画提案書提出者数および企画提案コンペ参加者は5社だった。
事業所で栽培した水気耕栽培による野菜メニューの提供などを展開、サービス産業におけるモデル化を目指す
朋友は、従業員数80名、うち障害者50名の社会福祉法人。就労継続支援A型事業所「アクティブ鈴鹿」や身体障がい者福祉ホーム「アクティブ」、水気耕栽培「わか菜の杜」の運営といった障害者福祉サービス事業を手がける。
この「フレンテみえ」におけるカフェでは、和食を中心としたメニューを提供し、来館者のみならず近隣住民もターゲットとした店舗作りを進める。同社の強みである障害者が中心となって水気耕栽培で作った野菜もふんだんに取り入れ、サラダバーやスムージーなどのメニューを提供したいという。
厨房は安全性に配慮したレイアウトとし、障害者が自信を持って働ける環境とする。バックヤード作業だけでなく、接客や販売にも従事し、障害者のステップアップを促していく。当初は自社栽培の野菜販売を通じて接客スキルの向上を図るが、その後は他社の商品も含め、取扱商品を段階的に拡大していく予定だ。またカフェ内で、県内の障害者就労支援事業所で製作された商品を備品として使用し、POPを通じて紹介したり、食品に関して試食会イベントを実施したりもしていく。
カフェ運営に当たっては、県内で飲食店を展開する事業者と提携し、店舗の企画・立ち上げから初期の運営まで、総合的なサポートを受ける予定だ。朋友では、一般に障害者雇用が進みにくいと思われているサービス産業において、障害者雇用のモデル事業所となるよう役割を果たしていきたいとしている。
▼外部リンク
三重県雇用経済部 発表資料
http://www.pref.mie.lg.jp/D1KOYOKEI/app/details/社会福祉法人朋友 アクティブ鈴鹿 ホームページ
http://hokusei-you.net/active/三重県総合文化センター フレンテみえ ホームページ
http://www3.center-mie.or.jp/center/frente/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|