共に働き生きる福祉農場たつかーむがビオカフェをオープン!
2014年07月10日
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こだわりの有機農作物を提供
北海道有珠郡壮瞥町の合同会社農場たつかーむが今月、新たに敷地内に「ビオカフェたつかーむ」をオープンさせた。設立者の夫婦と養護学校の卒業生が離農跡地で共同生活をしながら始めた農場が、現在では、障がいがある人も、そうではないとされる人も、さまざまな人々が集まり共に働きあう場に成長。畑と家畜と人間が有機的に循環する農法を採用し、7haの畑で数十種類の有機農作物と、4,000羽の自然養鶏により有精自然卵の生産を行っている。
オープンしたビオカフェでは、「たつかーむ」において有機栽培した野菜や大豆、鶏卵などを使用し、手作りのスイーツや軽食を提供する。
カフェは、農場前を走る道から見える敷地の一角に建てたセンターハウスの2階に開設。あたたかみのある木材をふんだんに使ったナチュラルで開放的な空間で、テーブル席とカウンター席、あわせて60席を設けている。大きく開けた窓からは昭和新山や滝之町中心街が望め、景色も美しい。
就労による自立、カフェは交流の場にも
メニューは、季節の野菜とこだわりの有精卵を用いたオリジナルの「たつかーむプレート」をはじめ、農場で採れた大豆を活かした豆乳のスムージーやシフォンケーキ、おからを使ったガトーショコラなど、健康的で美味しい、スタッフ手作りのスイーツ・軽食が中心。町内産のリンゴやブドウをまるごと使用したジュースも提供し、ゆっくりと過ごせるカフェになっている。
農場たつかーむは、2006年の障害者自立支援法施行を機に、任意団体から合同会社として法人化、障害者と雇用契約を結ぶ就労継続支援A型事業所と、就労移行支援の多機能型事業所として運営する“福祉農場”となっている。
また農場で働くメンバー、さらに地域の福祉サービスを充実させるため、NPO法人サポートセンターたつかーむを設立し、ケアホームや地域活動支援センター「ノンノ」の運営、相談支援・居宅介護・ガイドヘルプサービス事業も行っている。これらが両輪の輪として機能することにより、経済的にも社会的にも自立した生活が実現しているという。
「ビオカフェたつかーむ」は、地域の人々に利用してもらうことで、より交流を深められる場にしていきたいそうだ。営業時間は月~金曜の13:00~16:00。問い合わせは、合同会社農場たつかーむまで。
▼外部リンク
合同会社農場たつかーむ ホームページ
http://www.tatukam.jp/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|