毎月100万円の赤字!?障がい者雇用における現状と今後
2014年07月09日
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障がい者の雇用拡大とともにグループ求人が減少
福岡市を中心に「障がい者の方の雇用増と賃金アップを目的」に活動している一般社団法人障害者自立支援協会グループでは、障がいの状況に合わせた仕事を提供し、自立支援を行っている。
同グループが運営するブログ「日々の出来事」の7月5日付の記事では、障がい者雇用における現状について書かれていた。
賃金アップなど就労条件の改善が急務だが
記事によると、法定雇用率の引き上げなどの法改正により企業による求人や、A型事業所と言われる就労施設が増加しており、同グループの求人が減っているとのこと。
障がい者雇用の場が広がることは大変喜ばしい状況であり、同グループでも雇用を確保するため、4時間勤務者の時給引き上げ、勤務体系を6時間勤務や、8時間勤務者を増やすなど、賃金の向上に努めたいとしている。
障がい者のスキルアップ、生産性の向上がカギ
一方で、すぐには対応できない現状もあるようだ。同日付の別の記事によると、A型事業所では4時間勤務が圧倒的に多いと言う。
その理由として、現実にはスキル不足などにより生産性が低いことから、時給720円で6時間勤務にすると毎月約100万円の赤字を覚悟しなければならないそうだ。
同グループでは、現状を打開するには、障がい者の生産性の向上が課題であり、自前の職業訓練学校を早期に立ち上げるなど、スキルアップを図り、生産性の高い人を育成することが急務だとしている。
▼外部リンク
日々の出来事|一般社団法人 障害者自立支援協会
http://shogaisha.org/archives/category/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|