進和学園、障害者の能力を生かす農産品加工場を新設
2014年06月08日
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就労の場を拡大し、地域農業の活性化も図る
神奈川県の社会福祉法人 進和学園の就労系事業拠点となっている「しんわルネッサンス」に6月5日、障害者が働く農産品加工場が新たにオープン、同日より稼働した。障害者の能力を生かす就労の場を拡大するとともに、地域農業の活性化にも寄与する試みとなっている。
「しんわルネッサンス」(平塚市)は、主に知的障害者らが働く就労支援施設。既存の施設の空きスペースに作業場を設置し、工場を新設した。障害者が栽培した野菜などの農産物を、さらに自分たちで製品化し、雇用の安定・拡充と生きがいの得られる活動となるよう目指していくという。
地域住民や農協、NPO法人等とも連携!「湘南工房」ブランドで販売
この事業は、農林水産省の「六次産業化・地産地消法」の総合化事業計画(ネットワーク事業)の認定も受けており、地域住民や農協、NPO法人などとも連携して展開される。
新設した工場では、障害者が栽培したトマトやにんじん、ブルーベリーなどに、地元農家が生産した野菜も加え、ピューレやジャム、ソース、ドレッシング類などの各製品に加工する。地産地消や安全・安心の手作りこだわり品として、7月上旬頃から「湘南工房」ブランドの名を冠し、販売していくという。
工場では、障害者らが作業しやすいよう、専用器具を導入したり、製造工程を細かく分けたりといった工夫を施しており、特性を生かして助け合うことで、複雑な作業も容易に、確実に行えるようにしている。
障害者就労の支援と地域農業の振興をともに図っていく挑戦として、今後のさらなる展開も含め、注目を集めるものとなっている。
▼外部リンク
社会福祉法人 進和学園 新着情報
http://www.shinwa-gakuen.or.jp/newsしんわルネッサンス
http://www.shinwa-gakuen.or.jp/renaissance
記事提供:障害者雇用インフォメーション|