聴覚障害者の仕事を助ける電話リレーサービス
2014年05月23日

電話利用を聴覚障害者にも
電話リレーサービスは聴覚障害者のためのシステムで利用方法は、聴覚障害者がスカイプやライン、メールなどでオペレーターがいる事業者の事務所に連絡。
オペレーターは聴覚障害者が連絡を取りたい相手に電話をかけ「聴覚障害者からの電話です」という形で先方に連絡する。
そしてオペレーターがビデオチャットで聴覚障害者と手話で対話して、電話の相手と聴覚障害者の会話を仲立ちするというもの。パソコンなどに打ち込んだ文字の情報を通訳してもらうことも可能だ。
定着しなかった理由
聴覚障害者の生活、仕事をスムーズにする有益な電話リレーだが、料金が利用者の自己負担となり高額なため利用件数が伸びず、立ち上げた事業者も撤退を余儀なくされてきた。
公益財団法人日本財団では聴覚障害者の情報アクセスとコミュニケーションの保障のため、2013年9月1日からこのシステムの試験サービスを実施しその結果をふまえ、2014年4月から「日本財団電話リレーサービス・モデルプロジェクト」を開始した。
仕事が円滑に進む事例
ホームページ上で紹介されている利用者の声からも、「仕事でお客様に急いで連絡する必要が生じたとき、 電話を頼める聴者スタッフがおらず電話リレーサービスを活用したらスムーズに対応できた」
「電話で手配しなければならない際に電話リレーサービスが利用できたことがうれしかった」など聴覚障害者が働く上で必要なサービスであることがわかる。
モデルプロジェクト期間は2014年4月1日から2015年3月31日。利用料金は通訳料は無料だがパソコンやスマートフォンなどの端末と通信料は利用者が負担。詳細、申し込みは公益財団法人日本財団ホームページまで。
▼外部リンク
公益財団法人日本財団
http://www.nippon-foundation.or.jp/公益財団法人日本財団電話リレーサービス・モデルプロジェクト
http://trs-nippon.jp/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|