三重、障がい者雇用支援カフェをオープンへ！運営事業者募集
2014年05月22日
「フレンテみえ」内に12月オープン予定
三重県は障がい者雇用を推進するため、新たな取り組みのひとつとして、「ステップアップカフェ（仮称）」を整備することを決定した。津市にある三重県総合文化センター内の県男女共同参画センター「フレンテみえ」内に、12月をめどにオープンさせる予定という。
「ステップアップカフェ（仮称）」は、総合文化センターの利用者を対象に飲食・物品販売サービスの提供を中心とする来館者サービス事業として運営するもの。6つの基本コンセプトを軸に、障がい者雇用支援カフェとして展開する。三重県では、21日よりこのカフェ運営を効果的に実施すべく、企画提案コンペによる運営事業者募集を開始した。
自治体・県民・企業が一体となった雇用推進カフェに
基本コンセプトは、県民が障がい者と交流し理解を深めることのできる場とすること、企業と障がい者との接点を増やし“障がい者が戦力になる”ことの理解促進を進める場とすること、障がい者が就職に向けてステップアップできる実践的訓練の場となること、ブラッシュアップなどによる障がい者就労支援事業所などの商品づくりを支援する場となること、障がい者雇用支援機関と企業とが互いにつながりをつくることのできる場とすること、障がい者が活躍できる職域の拡大推進につながる場であることの6つ。
運営事業参加希望者には、これを踏まえたカフェ事業を中心とした企画提案を求める。事業実施期間は、総合文化センターの次期指定期間満了までにあたる、平成32年3月31日までを予定している。
詳細事業内容は提案された企画に基づき、県および指定管理者と協議の上決定していくこととなるが、障がい者はカフェにおける飲食サービス提供だけでなく、会議室や楽屋などへのケータリングサービス、イベント時などのワゴンサービス、周辺施設と連携したカフェ事業に従事することとなる見込みだ。
ほかにこのカフェスペースで、県内の障がい者就労支援事業所などの商品販売や展示を実施し、制作意欲向上や商品の販路拡大を目指したり、障がい者の職場実習受入、交流イベントなどを実施したりすることも予定する。
企画提案募集期間は、平成26年6月27日の正午まで。提案書は三重県雇用経済部雇用対策課まで郵送または持参により提出することとされている。参加希望者を対象に、6月3日および4日に三重県庁で参加説明会を実施する。こちらへの参加は、企画提案コンペの参加必須要件ではないが、詳細な説明を聞くことができる。説明会の参加申し込みは、5月28日正午まで受け付ける。
募集期間終了後、提案者によるプレゼンテーション、県が別に設置する「ステップアップカフェ（仮称）運営事業企画提案コンペ選定委員会」による審査・選定を経て、最終的に運営事業者を決定する予定だ。
障がい者が“ステップアップ”でき、福祉から就労への流れを促進する仕組みをもった、さまざまな人が利用するカフェを設け、県民総参加の取り組みとして障がい者雇用を推進しようという試み。ぜひ今後の展開に注目したい。事業運営を希望するコンペ参加者は、案内ページで詳細を確認してほしい。
▼外部リンク
三重県 お知らせ情報 「ステップアップカフェ（仮称）」の運営事業者募集
http://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/2014050199.htm
記事提供：障害者雇用インフォメーション｜
