ハローワークを通じた障害者就職件数、4年連続で過去最高を更新
2014年05月18日
平成25年度約7.8万人に
厚生労働省は14日、平成25年度の障害者の職業紹介状況について、資料データを公表した。それによると、全国のハローワークを通じた障害者の就職件数は、77,883件で、平成24年度の68,321件から大きな伸びを記録したという。これは対前年度比にして14.0％の増加であり、統計を取り始めた昭和45年度以降において、4年連続での過去最高を更新した件数となっている。
就職率としても、前年度比で3.7ポイント上昇の45.9％となり、4年連続の上昇を記録した。企業に一定割合の障害者雇用を義務づける法定雇用率が、昨年4月に1.8％から2.0％に引き上げられたことを受け、企業の障害者採用が進んだものとみられる。
就職先を産業別にみると、「医療・福祉」が最も多く24,393人、次いで「卸売業・小売業」が10,888人、「製造業」が10,624人となっている。解雇者数は1,248人だった。
精神障害者数が大幅増、初めて身体障害者上回る
今回の調査結果として顕著だったのは、精神障害者の就職が進んだことで、該当者が29,404人と、前年に比べ5,543人、率にして23.2％の大幅な増加となっている。身体障害者、知的障害者もそれぞれ増加したが、身体障害者の就職者数は28,307人の6.5％増、知的障害者の就職者数が17,649人の10.1％増で、精神障害者のそれに比べると伸びは小さい。
これは4年後から法定雇用率の算定対象に精神障害者が加えられることが決定したことから、企業の採用意欲が高まっているためとみられている。調査開始以降、精神障害者の就職者数が、身体障害者の就職者数を上回るのは初めてのことという。
▼外部リンク
厚生労働省 プレスリリース
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou
記事提供：障害者雇用インフォメーション｜
