山口県防府市、障害者就労ワークステーションを設置
2014年05月12日

市役所内に設置し、最長2年間雇用
山口県防府市は、この5月から市役所内に「防府市障害者就労ステーション」を設置、運用を開始している。ここでは知的・精神障害者を嘱託の事務職員として最長2年間雇用し、その後の一般企業などへの就労へつなげていくことを目指す。
就労意欲のある障害者に、まずここでの業務を経験することを通じ、社会人として必要な技術などを身につけてもらうことが狙いだ。庁舎2号館1階のワークステーション入口に看板が設置され、5月1日には市長室で辞令交付式も行われた。
関心を高め、社会の環境整備・障害者雇用促進を目指す
市障害福祉課によると、「防府市障害者就労ステーション」では、障害者が嘱託の支援職員の指導を受けながら、市の各部署から依頼を受けたさまざまな業務にあたるという。書類の整理や文書の封入・印刷・廃棄、パソコンを用いたデータ入力などの事務作業や、会議場など準備が必要な場の設営作業などに取り組んでいく予定だ。
事務職員としての雇用は、1年ごとの更新制で最長2年間。午前8時15分~午後5時まで、月17日勤務する。市の各部署の作業を手伝ってもらうことで、効率化を図りながら、障害者には挨拶やビジネスマナー、必要事項の報告・連絡・相談などの基礎スキルを身につけてもらい、一般企業で就労できるよう市がサポートしていく。
知的・精神障害者を対象としたのは、身体障害者に比べ、就労の機会や環境整備が遅れている傾向にあるためという。市が雇用することで、市内の企業や市民一般における障害者就労への関心を高めてもらう狙いもある。
▼外部リンク
山口県防府市 市長定例記者会見資料
http://www.city.hofu.yamaguchi.jp/uploaded/山口県防府市 ホームページ
http://www.city.hofu.yamaguchi.jp/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|