政府、障害者人権に関する国連条約に批准(カンボジア)
2010年07月17日
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カンボジア、障害者の権利保護へ
カンボジアは今後障害者の差別撤廃に向けて規則を作り、障害者の権利保護をすすめていく方針を固めたようだ。この政府の政策転換は地雷で四肢を失った人たちにとって朗報となるだろう。
障害者雇用に光
カンボジア政府が障害者の人権に関する国連条約に批准することを決定した。この政府の政策転換により、障害者は一般市民と同じ権利を得、医療、雇用、教育のサービスも受けやすくなるという。VSO(Voluntary Service Overseas )国会議員シャロン・ホジソンおよび開発機関からの説得を受けての決定。
シャロン・ホジソンはイギリス労働党の議員。イギリス国内をはじめ世界で障害者人権擁護の活動をおこなっている。
2009年夏、ホジソンはVSO国会議員ボランティア制度の一環として夏休みを利用してカンボジアを訪れキャンペーンに参加、政治的経験を生かして障害者活動評議会をサポート、条約に消極的な閣僚の説得にまわった。
シャロン・ホジソン
これはカンボジアの障害者に非常に良いニュース。将来の暮らしに大きなプラスになるでしょう。大きな進歩です。
現在、カンボジアには約550,000人の障害者がおり、それら障害者の多くは、教育、医療、雇用のサービスを満足に受けることができず、社会から除外されて生きているという。
30年続いたベトナム戦争で、カンボジアには地雷の不発弾という負の遺産ができてしまった。現在もなお国内中にこの地雷の不発弾は存在し、世界の最悪の問題のひとつとなっている。
▼外部リンク
VSO
Success for Cambodia’s disabled
http://www.vso.org.uk/news/press-release/27552/success-for-cambodia’s-disabled-
記事提供:障害者雇用インフォメーション|