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認識行動療法−不安症、中毒症から立ち直る

2010年07月11日

認識行動療法−不安症、中毒症から立ち直る

希望のない苦しみ
中毒症候群は病気であり慢性的なものであるという見解がアメリカでは一般的になってきている。とくに職場での不安症を訴える人は年々増えているという。雇用にも関わる問題だ。克服する方法はあるのだろうか。

不安症患者、中毒症患者は内面に大きなマイナス意識をかかえているという。中毒症候群から回復するためには、心理的変化、感情的変化、行動の変化が必要だということ。現在の中毒症候群の治療法の主流は認識行動療法というものだ。
認識行動療法
中毒症候群を治療するにはまず患者が自身の病気をどれだけ理解しているかその理解度を知る必要がある。単に病気から回復しようとしているのだったら、まだ治療の段階にはいっていない。

理解度のちがいで治療も変わってくる。自殺や殺人の衝動があったり今現在中毒症状がある場合、入院治療が必要になる可能性がある。しかし多くの場合治療は外来治療だ。

外来治療にあたり最初におこなわれるのが認識行動療法。この療法により患者は自分の内面の認識の歪みから生まれる思考パターンや感情パターンを自分で自覚できるようになる。

認識行動療法の一例:
A:これからはじめてのデートに行く。
B:私はとてもこわい。
C:まわりの人たちは多分私のこと変なやつだと思うだろう。私は汗をかいて食べ物をのどに詰まらせてしまう。
D:たぶんデート中に私はXanaxを飲む。
E:私はいい人。他の人に興味がある。服もうまく着こなせる。食べ物はゆっくり食べる。私の親友と会話するみたいにデートの相手ともうまく話せる。Xanaxを飲まなくても大丈夫。


A~Eの行動を自分の中でイメージして自分がそこでどう考えるかどう思うかを反芻してみる。

この療法を繰り返しスキルを高めていくことで患者は自分の不安や中毒に対する対処能力を身につけ管理できるようになってくる。そして現実世界でも対処能力を身につけ管理できるようになってくる。

この療法によって患者は今まで自分の精神失調が絶望的な望みのない現象だととらえていたのを解決すべき問題としてとらえることができるようになってくる。

注)Xanax:ジェネリック・ザナックス(Xanax)。鬱病、自律神経失調、不安症、不眠症、パニック障害、緊張感などの治療に使われる薬。ベンゾディアゼピンを含む。

▼外部リンク

Examiner
Part II: Anxiety and Addiction, getting well
http://www.examiner.com/x-45433-CoOccurring-Disorders-Examiner~y2010m6d13-Part-II-Anxiety-and-Addiction-getting-well

記事提供:障害者雇用インフォメーション

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