産後鬱、父親にも兆候(米)
2010年05月20日
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父になる準備ができていない
子どもを出産後、母親が精神のバランスを崩してしまうことがある。最近、その傾向は増加しており、産後鬱あるいは分娩後鬱などと呼ばれているという。急激なホルモンの変化やなれない子育てが要因だと考えられるこの鬱状態だが、近頃では分娩を経験していない父親側にもその兆候が見られるという。
米で産後鬱を研究している分析官の調査によると、約10%の父親が、妊娠中から子どもが1歳を迎えるまでに重度の鬱状態に陥っているという。この原因はストレスと不十分な睡眠によるものだろうと推測されている。
彼らは子供を望んでおり、父親になることも喜んでいる。しかし、実際には精神的な受け入れ態勢ができておらず、それに睡眠不足が重なって苛立ちが募ってしまうのだという。
アメリカの父親は鬱になりやすい
精神状態と出産における関係は、女性に関しては昔から研究調査が繰り返されてきた。しかし、男性に関してはほとんど未知の世界といえる。しかし、この調査結果では、鬱になる確率は通常状態の二倍にもなるという。さらに、世界的な統計が平均8.2%に対し、米の鬱の父親は14.1%にも上るという。
今現在、母親側は産後鬱を精神障害として認められているが、父親側が産後鬱と診断されること極めて少ない。そのため適切な処置がなされないこともあるようだ。しかし、今後は男性の産後の精神問題も真剣に取り組む必要があるだろう。
編集部 青空ひなた
▼外部リンク
Study: Postpartum depression affects fathers too
http://www.latimes.com/features/health/mentalhealth/la-sci-postpartum-fathers-20100519,0,3479195.story
記事提供:障害者雇用インフォメーション|