視覚障害者が作る 視覚障害者向けウェブサイト
2010年05月14日

一般より多い視覚障害者のインターネット利用
昨今、視覚障害者の職場は、徐々にではあるが広がりつつある。今回、「asahi.com」で紹介されていたのは、ホームページを作成する仕事を請け負う神戸市の視覚障害者男性だ。
実は、「視覚障害者のインターネット利用は一般より高い」という調査結果もあるという。そのためか、今、インターネット関連の仕事で、視覚障害者を雇用する動きがあるのを記事で伝えている。
* 画像はイメージです
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NIOSH's photostream新たな障害者雇用の創出につながるか
記事によると、24歳の熊沢明さんは、視覚障害者に情報工学を教える筑波技術短大(現・筑波技術大)でソフト開発を学び、現在は「視覚障害者を支援するNPO法人神戸アイライト協会(同市中央区)でパソコンを学びながら、HP作成の仕事を請け負っている」とのこと。そして、昨秋に初めて手がけたホームページが好評だったといい、この仕事への意欲はとても強いようだ。
「自分が障害者なので、障害者にとって使いやすいHPづくりには自信がある。少しでも仕事を増やしたい」
さらに、総務省行政評価局による以下の調査結果が興味深い。
視覚障害者のインターネット利用率は2002年の時点ですでに69.7%と、全体平均の57.8%を上回っていた。担当者は「現在はさらに増えているだろう」と見る。
2002年のデータで上回っているというのだから、現在ではもっと利用者は多いはず。その分、視覚障害者向けのウェブ作成へのニーズも増えるだろう。そんな時、実際に視覚障害を持つ人々が作成に関わるほうがより使いやすいページができると思うので、今後の活躍にぜひ期待したいところだ。
【minastirith 執筆】
▼外部リンク
パソコンが目になり仕事になり 視覚障害者の活躍広がる (asahi.com)
http://www.asahi.com/health/news/OSK201004280035.html
記事提供:障害者雇用インフォメーション|