32年間差別と戦った女性、勝利!
2010年04月29日
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障害ではないと・・・
声帯結節によって発声に障害があるイギリス人女性が、雇用主によって32年間の差別待遇を受けてきたとして裁判を起こした。
その女性の名はエリザベスボイルさん。BBCによると、彼女は雇用主であるSACパッケージング社に対し障害による不具合のために職場環境の改善を要求した。
しかし、雇用主側はボイルさんのケースは障害には当たらないと主張、改善要求を却下した。その後、ボイルさんは2001年、障害者差別に関する法に基づき、正式に会社側の環境改善怠慢を理由に訴訟を起こしたという。
2002年に33年勤務した同社を解雇されたが、訴訟は取り下げず、被害者救済の裁判を続けた。この訴訟はイギリスの最高裁判所である上院での審議にまで持ち込まれた。
ボイルさんの主張、聞き入れられる
結果、障害にはあらゆる種類があり、固定ではなく、その都度変化するような症状でもそれに見合った待遇をするべきだとの判断で、ボイルさんのケースも障害に当たると認められた。
そして、判決により、社に対し12万5千ポンド(日本円にして約1800万円)を賠償金として支払う命令が下った。この判決により、今後より多くの人々が障害として認められ、守られることになるだろう。
編集部 青空ひなた
▼外部リンク
Landmark disability discrimination case: woman wins payout (Personnel today)
http://www.personneltoday.com/articles/2010/04/22/55310/landmark-disability-discrimination-case-woman-wins-payout.html
記事提供:障害者雇用インフォメーション|