デルタ系航空会社で発覚した障害差別 米・デトロイト
2010年04月17日

ゆっくり歩いていて解雇された女性従業員
アメリカのデトロイトで、米雇用機会均等委員会(EEOC)によると、Pinnacle Airline(ピナクル航空)の従業員が勤務中、関節炎を患ってあまりにゆっくり歩行していたために違法に解雇されたという問題で、EEOCがその従業員に代わり、20,000ドルの損害賠償と解雇無効による救済のため、ピナクル航空への障害差別訴訟の調停を行うと発表した。
ピナクル航空は、テネシー州メンフィスを拠点とする航空会社で、デトロイト・ウェイン・カウンティー空港に便を運行している。4,300人以上を雇用し、アメリカとカナダの120の空港に毎日、デルタ航空との共同運航を含み、740便を運航している。
【画像】
22n's photostream支払いと今後の対策命じる判決
ミシガン州東部地区の米連邦地裁で行われたEEOCの訴訟は、この女性従業員は、有能な仕事ぶりにもかかわらず、左ひざの関節炎でゆっくり歩いていたところ、ピナクル航空は最近の便で業務していた彼女を解雇した。
だが、この訴訟の判決が米地方判事に下された。従業員に対する20,000ドルの支払いに加え、航空会社に対して、どんな差別や報復を禁じることを命じ、同社も合意した。さらに、障害者差別をなくすための訓練、差別の疑いがあるとすぐEEOCに連絡することなどが盛り込まれた。
【minastirith 執筆】
▼外部リンク
Pinnacle Airlines Settles Disability Bias Suit (TradingMarkets.com)
http://www.tradingmarkets.com/news/stock-alert/pncl_pinnacle-airlines-settles-disability-bias-suit-908635.html
記事提供:障害者雇用インフォメーション|