障害を持つ高校生の就労体験 米・インディアナ
2010年03月19日

病院でのインターン体験
アメリカのインディアナ州、テレホートで、10週間、病院の健康診断のボランティアでインターンとして働く、テレホート南ヴィゴ高校の学生、ジョー・ロバーツがいる。彼は電子医療記録の保管を担当し、紙から電子記録を適切な場所に振り分ける作業だった。現在、クララ・フェアバンクス・センターでインターンをしており、さらに仕事の技術を学んでいる。
19歳のロバーツは、軽い脳性麻痺にかかっている。「ここで仕事を得たい」と言い、他の従業員と同様、応募して採用された。さらに彼は「Project SEARCH」と呼ばれるプログラムにも参加しており、これは障害者を持つ高校生を支援するプログラムだ。
高校卒業後に仕事をしたい学生が対象
伝統的な教室で学ぶコースの代わりに、このプログラムのために選ばれた学生は、実際に職場で働く。障害を持つ学生が卒業後、就労を求める時に役立つ技術を学ぶ。プログラムは11月から始まり、現在、9人の学生が取り組んでいる。病院では、医療記録の管理から、ギフトショップまでわたる。5月末までには、学生は病院の中で2つの異なる部門でプログラムを完了するチャンスがある。
「Project SEARCH」は、もともと、オハイオ州シンシナティのシンシナティ子供病院で始まった、アメリカ国内で有名なプログラムだ。インディアナ州でのプログラムは毎年、最高12人の障害を持つ学生を受け入れ、ロバーツは最初のメンバーだった。
仕事にまじめな学生に高い評価
「彼の障害はまったく関係ない」と、プロジェクトの関係者は語る。最初は少し神経質だったものの、努力家で仕事が屋はいと評価されている。また、ロバーツの母親も、プロジェクトに感謝しつつ、仕事に役立つ技術が学べた、子供が大人に成長したと語っている。
プログラムに参加する同じ高校のケビン・ハフマンは、ギフトショップで働き始めた。レジを使うことを学び、値段シールをさまざまな商品につけるなど、どんな作業も意欲的にこなしている。ある日、客が新聞の場所を尋ねた時も、その場所までしっかり案内したという。
▼外部リンク
Program helps high school students with disabilities learn employment skills (TribStar.com)
http://tribstar.com/news/x1897237902/Program-helps-high-school-students-with-disabilities-learn-employment-skills
記事提供:障害者雇用インフォメーション|