パラリンピックが障害者雇用にも影響 カナダ
2010年03月18日
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パラリンピックが身体障害者支援につながる
最近のUBCオリンピック・インパクト(OGI)による研究において、OGIの調査を受けた約50%のカナダ人が、2010年の冬季パラリンピックは、身体の不自由な人々を支援するのを一般的に促すだろうという結果が出た。
「ここ最近、10年間の大会において、オリンピック組織委員会は、パラリンピック大会も統括しており、障害者の問題を取り囲む認識を向上させるのを助けたかもしれない」と、ロブ・ヴァン・ウィンスバーグ教授が言った。教授はUBC OGI プロジェクトを率いている人物だ。
オリンピックとパラリンピックは一心同体
2000年のシドニー・パラリンピックで、国際パラリンピック委員会と国際オリンピック委員会は、1つに共有する原則に合意して、2001年の更なる合意において、パラリンピックの組織を保護し、両ゲームを「1つの都市において実行すること」とした。
1,600人以上のカナダ人によるオンライン調査は、2009年12月に行なわれ、オリンピック/パラリンピックの個人の認識度は、2003年にバンクーバー/ホイッスラーでのプレ大会で上がったという。調査は、VANOC(バンクーバーオリンピック委員会)がさまざまなプレ大会への影響を評価し、比較するように委託した初めての総合調査だった。
雇用主の考えにも変化
調査結果では、41~50%の回答者が、大会が障害を持つスポーツマン、障害を持つ個人に対する政府の支援により、専門のプログラムやトレーニングと同様に、建物や歩道、公共施設において、さらにアクセスしやすさが進められているのを感じることを示した。
また、32~40%の回答者は、冬季オリンピックとパラリンピックが身体の不自由な人々にとっての楽しみについて、障害者への知識と全体的な認識向上につながると考えている。また、雇用主たちの間では、約4分の1が、身体の不自由な人々を雇いたいという意欲が、大会の開催によって上がったという。
「身体の不自由な人々の就職率が、一般的にまだとても低いので、この調査結果は非常に前向きで、これまでの雇用主の姿勢は身体の不自由な人々の雇用に対する大きな障害を構成していた」と、リン・ジョングロエド、就職学と就職セラピーの準教授が言った。OGIの研究に関係なく、準教授は脊髄損傷と脳卒中の患者、そして、障害と社会、経済、政治において、これらの相互関係に関心を持つ研究者、セラピストとしての自身の展望からコメントした。
▼外部リンク
Paralympics a force for change (UBC Public Affairs)
http://www.publicaffairs.ubc.ca/2010/03/04/paralympics-a-force-for-change/
記事提供:障害者雇用インフォメーション|