従業員の銃撃事件 容疑者に何が起こったのか(1/2)米
2010年03月14日
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深夜の大学で起きた悲劇
アメリカで頻繁に発生する銃撃事件。10代の若者による大量殺人事件に発展するケースも珍しくなく、被害者が少ない場合は日本のメディアではほとんど取り上げられることさえない。
本記事では、二回に分けてある事件に目を向けてみることにした。今回は、事件の概要と関係者の話をお伝えしよう。
事件は9日深夜に起きた。アメリカ・オハイオ州にあるオハイオ州立大学で、50歳の用務員の男が直属の上司の男性を銃殺し、さらに殺害された男性の上司である別の男性にも銃口を向けた。男はこの男性に重傷を負わせた後、自らに銃口を向けて命を絶った。
深夜の出来事であったため、学生や教員に被害はなかった。学生達は事件直後、メールなどによる緊急連絡を受けて事件を知ったという。また重傷を負った男性はその後すぐに病院に搬送され、命に別状はないという。
被害者と加害者の人物像
アメリカ国内での報道によると、殺害されたラリー・ウォーリングトンさんは誰からも愛される家族思いの男性だったという。重傷を負った60歳の男性も、勤勉で友人の多い人物だ。
一方自殺したネイサニエル・ブラウン容疑者は、近所の人からは大人しいがつむじ曲がりな面もあると見られており、時々カッとなって大声を上げたりすることもあったという。だが最悪でも「警察を呼ぶぞ」と脅しをかける程度で、近所の人に暴力を振るったりすることはなかった。
その反面、近所の中では庭の手入れは一番丁寧にやっていて、雪が降っていても家の周辺のゴミ拾いは欠かさなかったという。塀の上に乗った砂埃も、毎日丁寧に払っていたようだ。
次回は、従業員としてのブラウン容疑者の素顔に迫る。
(編集部 小川優子)
▼外部リンク
Workplace Violence Strikes Another University Campus
記事提供:障害者雇用インフォメーション|