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健常者と障害者の壁をなくす映画プロジェクト

2010年02月12日

健常者と障害者の壁をなくす映画プロジェクト

映画『時をかける少女』を機に垣根なくす

 映画『時をかける少女』が、3月13日から全国公開される。コンセプトは「違いは、個性。ハンディは、可能性。」で、健常者と障害者、ハンティキャッパーがともに暮らす社会の実現を目指すソーシャル・プロジェクト「ネクスタイド・エヴォリューション」と協力し、健常者とハンティキャッパーが、映画館で自然にともに映画を楽しむ空間づくりを提案する。

 例えば、映画本編の音声ガイダンス作成や映画館でのヘッドホン配布をはじめ、公式サイトに音声読み上げソフトを設けたり、期間限定コンセプトショップをオープンしたりする。ショップは、新宿マルイ、渋谷東急ハンズ、有楽町マルイが予定され、収益は音声ガイダンス製作費にあてられるという。


ベストセラー小説の実写化

 一方、ストーリーは、1967年の原作小説が発表以来、半世紀近くにわたって多くのファンを魅了してきた筒井康隆のベストセラー「時をかける少女」だ。

 高校卒業を目前に控えた芳山あかりが母・和子が薬学者として勤める大学に合格したものの、和子が交通事故に遭い、過去に戻って深町一夫に会うため、和子が開発した薬を使い、時空を飛び越えるあかり。映画監督志望の大学生・涼太と探し始め、涼太の映画製作を手伝ううち、あかりは涼太に恋心を抱き始める。

 ヒロイン・芳山あかりをアニメ版『時をかける少女』で主人公の声を演じた仲里依紗が務め、中尾明慶、安田成美らが出演する

映画を新たなエンターテイメントに

 なお、プロジェクトの主な目的は、映画を楽しむ空間づくりとともに、健常者とハンティキャッパーの「壁」を取り払う機会を設けること、ハンディキャッパーが街に出て映画を楽しむ感覚、環境を体感することにある。しかも、視覚障害がある人でも映画を楽しむことで、誰もが一緒に映画というエンターテイメントを楽しむこと、映画の新たな可能性の実現を目指している。

 一般試写会は3月8日、東京・新宿ピカデリーで行われる。一般100人、ハンディキャッパー100人が招待され、ネクスタイド・エヴォリューションの須藤シンジ代表、映画『時をかける少女』の谷口正晃監督、ハンディキャップを持ちながらさまざまなジャンルで活躍する女性たちが登場する予定。通常上映は、新宿ピカデリーで毎週木曜日のほか、大阪・なんばパークスシネマ、名古屋ピカデリーなどで予定されている。


▼外部リンク

視覚障害の方と一般の方が一緒に映画を楽しむ空間の実現へ!(株式会社スタイルジャム)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000001351.html

記事提供:障害者雇用インフォメーション

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