企業にもメリット多い雇用支援サービス 米(その1)
2010年02月11日

ボウリング・グリーン市の障害者雇用支援サービス
米国ケンタッキー州
米国ケンタッキー州のボウリング・グリーン市では、「ライフスキル・地域雇用サービス(以下、ライフスキル)」という名の障害者雇用支援サービスを行っている。本記事では二回にわたり、企業からも求職者からも好評を得ているその内容を紹介していこう。
ライフスキルの責任者、ジャン・エブレン氏によると、アメリカ人の5人に一人は何らかの障害を抱えているという。
「市内だけでも相当な数になるということですね。企業にアピールするに充分なスキルも能力もあるのに、その労働資源が『求職者』という名の下に眠っていて手付かずになってしまっているんです。」
現状に満足せず、さらなる活動を続けるライフスキル
ライフスキルのスタッフは、障害のある人々でも充分に入っていけるような仕事を常に探している。「すでに42もの企業が雇用を決めてくれて私も鼻が高いが、まだまだその数字が伸びることを期待しているんですよ」とエブレン氏は語る。
何をもって活動が「成功した」といえるのか。その答えは一つではない。「昨年度は『支援を受けて雇用された人々の平均収入が、最低雇用賃金を上回った』と正式に報告できて、スタッフ一同感激でしたね。経済が危機的状況にある今の次代に、仕事が決まった人の数が増加したんです。」
ライフスキルで支援を受けた人々は、仕事をすることでとても貴重な経験ができていると感じている。エブレン氏によると、企業側にもサービスを利用するメリットがあり、それが結果的にこの貴重な経験を生んでいるという。
次回は、具体的に企業側が得られるメリットを紹介する。
(編集部 小川優子)
▼外部リンク
Program arranges work for disabled
記事提供:障害者雇用インフォメーション|