2025年11月14日
フィンランド、エスポー
(ビジネスワイヤ) -- 超伝導量子コンピューターの世界的リーダーであるIQMクアンタム・コンピューターズは、新製品ライン「IQM Halocene」を発表しました。この新製品ラインは、量子エラー訂正の研究向けに設計された、オープンかつモジュール式のオンプレミス量子コンピューターに基づくもので、次世代量子コンピューターへの大きな飛躍となるものです。
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IQM Haloceneの最初のリリースは、高度なエラー訂正機能を備えた150量子ビットの量子コンピューターとなります。このシステムにより、ユーザーはエラー訂正能力やエラー訂正研究をさらに発展させ、論理量子ビットを用いた知的財産の創出が可能になります。さらに、Halocene製品ラインでは、Noisy Intermediate Scale(NISQ)アルゴリズムの実行およびエラー緩和技術の開発も可能になります。
「Haloceneは、パートナーや顧客とともに活発な量子エコシステムを構築していくなかで、当社のテクノロジースタックを共同開発してきた成果です」と、IQMクアンタム・コンピューターズの共同CEOであるヤン・ゲッツは述べています。「今回の発表により、私たちはエラー訂正型量子コンピューティングの新たなフロンティアを切り開き、研究を産業イノベーションと経済成長を促す技術へと変革していきます。私たちの目標は、ユーザーが複雑な課題を解決できるよう、最高水準の性能とシステムレベルの制御を提供することです。」
150量子ビットのシステムは、2026年末までに商用提供が開始されます。今後、IQM Haloceneは1,000量子ビットを超える製品も順次リリースされる予定です。このリリーススケジュールは、量子エラー訂正デモンストレーターの主要マイルストーンや、2030年までにフォールトトレラント量子コンピューティングを実現するための道筋を示した、同社の野心的なロードマップと合致しています。
今回の発表により、同社はフォールトトレラントなシステムの構築へと移行し、量子エラー訂正を利用可能にしていきます。Haloceneシステムは、NISQ量子コンピューティングの実行を目的に設計された既存のIQM Radiance製品ラインを基盤としています。最初の150量子ビット版Haloceneには、物理2量子ビットゲートの忠実度99.7%を目標とするIQM Crystal量子プロセッシングユニット(QPU)と、追加のエラー訂正機能が搭載されます。
新たなエラー訂正機能により、システムのソフトウェアとハードウェアが強化され、最大5つの論理量子ビットに関する研究やCliffordゲートの実装が可能になります。さらに、本システムには、オープンで透明性のある量子エラー訂正スタック、モジュール式のデコーダーアーキテクチャ、そしてNVIDIA NVQLinkのサポートが含まれます。
この新製品ラインにより、IQMは世界の商用市場におけるリーダーとしての地位をさらに強化することが期待されています。「IQM Haloceneは、量子エコシステム全体を支えることのできる、大規模でエラー訂正に対応した次世代量子コンピューターに対する市場の需要に応えるものです。私たちは、IQM Haloceneのオンプレミス・システムを世界各地に構築・出荷する準備ができています。最初の設置は2026年末から開始される予定です」と、同社のビジネス部門を統括する、IQMの共同CEOであるミッコ・ヴァリマキは述べています。
IQMは顧客との共同研究開発を提供しており、こうした協働型アプローチにより、同社は世界各地へのシステム提供実績や、その周囲で商業的に活発な量子エコシステムを育成してきた取り組みを通じて、競合他社との差別化を図っています。
IQMクアンタム・コンピューターズについて
IQMは、超伝導量子コンピューター分野の世界的リーダーです。同社は、オンプレミス型のフルスタック量子コンピューターの提供に加え、同社のコンピューターにアクセスできるクラウド・プラットフォームも提供しています。IQMの顧客には、主要な高性能コンピューティング・センターをはじめ、研究機関、大学、企業などが含まれており、これらの顧客は同社のソフトウェアおよびハードウェアに完全にアクセスすることができます。本社をフィンランドに構えるIQMは300人以上の従業員を擁しており、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ポーランド、スペイン、シンガポール、韓国、米国にグローバル拠点を展開しています。詳細はmeetiqm.com をご覧ください。
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