2024年07月30日
日米の外務・防衛相による日米安全保障協議委員会(日米「2+2」)が28日午後、約1時間20分にわたり行われ、その後、概要を発表。ここでは「日米同盟の現代化」との項目を立て「4閣僚が同盟の抑止力・対処力を一層強化する方策について議論した」としている。
それによると(1)既存の同盟調整メカニズム(ACM)が平時から緊急事態まで全段階で自衛隊及び米軍によって実施される活動に関する二国間の政策面、運用面での調整を促進するメカニズムで在り続けることを確保することを原則の一つとしつつ、作業部会を設置し、自衛隊の統合作戦司令部(JJOC)と米軍のカウンターパート関係等について議論を進めていくことで一致した、としている。
また(2)日米双方は同盟の抑止力の信頼性を支える同盟の即応性を維持・強化するため、実践的かつ領域横断な訓練及び演習の範囲の向上・拡大といった取組みを確認した。
(3)日米双方はイノベーションを促進し、産業基盤を強化し、強じんで信頼性のあるサプライチェーンを促進し、将来戦略的に重要となる産業を構築するために、我々の経済、技術及び関連する戦略を最大限に整合させるという日米両首脳の目的を再確認。その観点から、日米双方は日米防衛産業協力・取得・維持整備定期協議(DICAS)の初会合を歓迎。日米双方はAMRAAM及びPAC-3MSE(弾道ミサイル迎撃システム・PAC-3の新型で防衛範囲や到達高度が2倍になっている)の生産能力拡大のために互恵的な共同生産の機会を追求するという優先度の高い取組みを歓迎した、としている。(編集担当:森高龍二)
記事提供:EconomicNews
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