2024年08月15日
岸田文雄総理が9月の自民党総裁選への出馬をしないと表明したことを受け、野党第1党の立憲民主党・泉健太代表は14日、「旧統一教会、政治とカネについて、ずっと頭の中にこの問題がもたれかかっていたと思う」としたうえで「旧統一教会問題もはっきり決着はついていない。政治資金規正法改正も事実上はほとんど改革に至っていない。総理が辞めたとしても80数人の裏金議員が残り続けている」と指摘。「自分の力ではこれ以上の改革は進められないという思いがあったのでは」と出馬しない判断になったのではないかと推察した。
泉氏は裏金問題を巡り、岸田総理は派閥を解消、政倫審へ出席、パーティー券購入公開基準の引き下げを行ったと総理自身が会見で述べたことを踏まえて「政倫審出席で政治が浄化されたわけではない。現在も裏金議員が大量に残っている。総理が辞めたとしても自民党の体質が変わったわけではない。派閥は解消したと言いながらも、総裁選に向けて徐々に派閥ごとの動きも復活して、実は自民党は変わっていないという状況を目の当たりにしている」と実態が変わっていないことを指摘した。
自民党総裁が変わることで年内にも総選挙が見込まれるが、泉氏は「生命維持のため自民党自身が繰り返してきた手法。党が危機になると総理・総裁を変え、心機一転、過去を忘れてもらう手法に引っかかってはいけない」と警鐘を鳴らした。
日本共産党の小池晃書記局長は同日「自民党裏金問題について「自民党全体が責任を取らなければいけない問題だ」とし、岸田総理が新生自民党の第1歩として「私が身を引かなければならない」としたことも踏まえ、小池氏は「自民党の中での政権たらい回しでは何も変わらない」と断じた。
社会民主党の福島瑞穂党首は「看板の架け替え」と指摘。「自民党の政治は全く変わらない」と断じた。そのうえで「岸田総理の総裁選不出馬で総選挙が早まった」との受け止めを示した。また立憲民主党の代表について「自民党政治を倒す人、自民党政治を変える人、そのために野党をまとめてくれる人を」と期待した。(編集担当:森高龍二)
記事提供:EconomicNews
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