2024年11月20日
石破茂総理はAPEC(アジア太平洋経済協力)総会出席時に行った在ペルー日系人との懇談会あいさつで、日本とペルーの歴史的な関係について「昨年、日本とペルーは外交関係樹立150年を迎えた。日本にとってペルーは中南米諸国で初めて外交関係を結んだ国であり、ペルーにとっても日本はアジア諸国で初めて外交関係を結んだ国です」と紹介。「中南米で最も古い友人です」とその歩みを強調した。
そして「日本人ペルー移住100周年記念病院が新型コロナウイルス感染症の患者さん用にペルー国内最大の病床数を提供されたということを聞いており、困っている人々に手を差し伸べる、これが日本人の素晴らしいところ」と語った。
石破総理は最近の国際情勢について「分断と対立の時代を迎えている。ウクライナでも戦争は終わらない、ガザでも戦争は終わらない、大勢の人たちが命を落としている。自分の国さえ良ければいいと、そういうような国々が増えているのかもしれません」と憂慮した。
そのうえで「今回ペルーを訪れたのはアジア太平洋地域の経済交流を促進するAPECの総会がリマで開かれたことによる」とし「アメリカのバイデン大統領、中国の習近平国家主席、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領、多くの各国の首脳の方々と会談も致しました。大切なことは、何が違うのかということを強調するのではなく、何のためならば一緒に力を合わせることができるかということが大切と思っております」と共有できる目的に向かって力を合わせることが大切との考えを伝えた。
そして石破総理は「我々日本人が失おうとしているものを皆様方はお持ちなのかもしれません」とも。(編集担当:森高龍二)
記事提供:EconomicNews
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