フロレンシア・オス『ANTIPODAS』来日公演 7月14日(月)、15日(火)杉並公会堂小ホールにて開催
DESEADO

本場スペインで進化し続けるフラメンコの“今”を見つめ、優れた舞台作品を日本に紹介する活動を行なうDESEADO(デセアード)は、7月14日(月)、15日(火)の2日間、東京の杉並公会堂小ホールにて、フロレンシア・オスの『ANTIPODAS(アンティポダス)』を招聘し上演します。
※ANTIPODASの「I」はアキュートアクセント付き
トレイラー映像:
https://youtu.be/hM7ud40Agkw?si=S2hk3qyO0xd4yQyG
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フライヤー(表)
昨今スペインでは伝統的なフラメンコを踏襲しつつも、とくにダンスの領域において、より自由で芸術的な表現を求める“フラメンコ・コンテンポラリー”の流れが広がりをみせています。
イスラエル・ガルバンやロシオ・モリーナなどの先駆者に続くように、個人で、またはグループで実験的な活動をする若手アーティストもいます。スペイン国立バレエ団でも振付家のマルコス・モラウを招いて『AFANADOR』という作品を上演しましたが、フラメンコ以外のダンス、音楽、映像など、異なるジャンルのアーティストとの交流も積極的に行われています。
今回上演するフロレンシア・オスの『ANTIPODAS』は、そのフラメンコ・コンテンポラリーと呼ばれるタイプの作品のなかでも傑出した作品です。
フラメンコダンサーのフロレンシア・オスと、チェロ奏者であり歌手のイシドラ・オリアン。双子の姉妹である2人だけが出演するミニマルな作品ですが、いわゆる“コラボ”という域をはるかに超えた、独特の趣のあるフラメンコ作品です。
フラメンコダンサーであり振付家のフロレンシア・オスは、2021年ヘレスのフラメンコ・フェスティバルにて初のソロ作品『ANTIPODAS』を発表し、フェスティバルの新人賞を受賞しました。以降、本作品はフラメンコ界で最も重要なイベントである“ビエナル・デ・セビージャ”をはじめ多くの国で上演され、フロレンシア・オスの存在を強く印象づけました。初演から4年たった今も、世界中からオファーが途切れない人気の作品です。
双子の姉妹イシドラ・オリアン(チェリスト・歌手)とともに、2人だけで挑んだこの作品は、舞台上で関係し合う二人の女性の共存を描いています。“ドッペルゲンガー”、“分身”、“影”といった、ロマン主義以降、幾度となく語られてきた“二重性”という神話的な概念に触発され、自己の二重性やアイデンティティに向き合い、かつて一つだった存在が、自らの意思で「自分自身になる」までの旅路を描きます。
タイトルの『ANTIPODAS(アンティポダス)』は対蹠地(地球の反対側)を意味することば。様々に解釈できるこのタイトルにはあえて注釈をつけず、原語のタイトルのまま上演することにいたしました。
フロレンシア・オスは南米のチリ出身。彼女はスペインのフラメンコ界において、最も成功した外国人アーティストの一人でもあります。
アンダルシア舞踊団をはじめ数々の著名ダンサーのカンパニーで活躍し、2019年には権威あるコルドバのフラメンコ・コンクールで優勝するなど、着実にキャリアを築きました。
2021年にようやくソロ作品を発表する機会を得たとき、彼女には、双子の姉妹イシドラ・オリアンと2人だけの作品を作りたいという強い思いがありました。
フロレンシアは、この作品を個人的な物語にするつもりはありませんでした。しかし結果的に、幼い頃の記憶や、イシドラとの関係から自然に発生する何かが、意図しないかたちで作品に影響を及ぼしたといいます。『ANTIPODAS』のなかにちょっとした遊び心や素朴なノスタルジーを感じるのは、そのせいかもしれません。
また、ミュージシャンのイシドラには過去に舞踏の経験もあり、その自然な身のこなしは、フロレンシアのキレのあるフラメンコとも見事な調和をなしています。
現代的でミニマル、調和、対称、優雅さやバランスを追求した本作は、圧倒的なビジュアルの美しさでも注目を集めました。しかしそれは、豪華に飾り立てたものとは違います。舞台装置はとてもシンプルで、色彩はモノトーンに近い淡いアースカラー。照明も抑え気味で、派手な演出はありません。しかし、隅々にまで繊細な美意識が行き届いているのが感じられます。そして、この独特な美的感覚は、そのままフロレンシア・オスというダンサーの魅力でもあります。
今回は杉並公会堂の小ホールという親密な空間での開催です。衣装の擦れる音までも聞こえてくるような距離で、アジアでは初演となるこの珠玉のフラメンコ作品をご堪能いただけます。
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photo(C)Jaial Fergo
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【使用曲】
フラメンコ(シギリージャ/グアヒーラ/ブレリア/ファンダンゴ)
クエカ
カサド 無伴奏チェロ組曲より 第3楽章
シューベルト 歌曲集「白鳥の歌」より《影法師》
他
【開催概要】
開催日:計3回公演
(1)7月14日(月)19:30 開演
(2)7月15日(火)15:00 開演
(3)7月15日(火)19:00 開演
会場 :杉並公会堂小ホール
〒167-0043 東京都杉並区上荻1-23-15
料金 :S席 13,800円
A席 12,000円
B席 8,800円(見切れ席)
S席グループ割:2人以上で全員300円引き
【チケット販売】
LivePocket、イープラス、または公式サイトからお申込みください。
公式サイト:
https://deseado.tokyo
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記事提供:@Press