経営成果に大きな男女差なし、支援ニーズには差 女性経営者の約2割が“突然の承継”を経験 ~事業承継調査で支援ニーズの男女差に着目。明治大学浅井教授との共同調査 性別と承継経緯に着目した406社の調査報告~
株式会社コラボラボ
女性のための事業承継ステーション(企画運営:女性社長.net )
国内最大級の女性経営者データベースサイト「女性社長.net」を提供する株式会社コラボラボ(本社:東京都千代田区、代表取締役:横田響子)は、女性社長.netが企画・運営する「女性のための事業承継ステーション Supported by エヌエヌ生命保険株式会社」において、明治大学商学部 浅井義裕教授と共同で実施した「事業承継に関する実態調査」の速報を2026年5月15日に発表しました。
調査の結果、女性経営者の約2割が先代社長の急逝をきっかけに事業を承継しており、支援が最も必要だと感じたタイミングにも明確な男女差があることが明らかになりました。
本調査では、承継後の経営成果に大きな男女差は確認されなかった一方、女性経営者の約2割が先代社長の急逝をきっかけに事業を承継していることや、支援が必要となる場面に特徴的な差異がみられました。本速報では、特に差異が確認された項目に着目し、女性経営者の事業承継の実態について分析しています。
<調査背景>
事業承継は計画的に行われているのか。突然の承継を経験した経営者はどの程度いるのか。承継時に必要な支援は、性別によって異なるのか。
中小企業の事業承継は、経営者の高齢化や後継者不足を背景に重要性が高まっています。一方で、経営者の属性、特に性別に着目した実態把握は十分とはいえない状況にあります。本調査は、こうした問題意識のもと、事業承継を経験した経営者406名の声を集めたものです。
<男女差に注目した調査結果ハイライト>
1. 先代の急逝をきっかけとした承継が、女性で22.7%。男性の約1.7倍に。
事業承継を決断した理由(複数選択)として、「前社長が急逝し、後継者がいなかったため」と回答した割合は、女性で22.7%、男性で13.4%でした。また、「前社長の体調不良や家庭事情などで退任せざるを得なかったため」は女性で20.2%、男性は8.0%と、大きな差がみられました。女性の事業承継においては、外生的・突発的な要因による就任が相対的に多いことが明らかになりました。
2. 女性にとって支援が最も必要なタイミングは「突然の承継が決まったとき」。明確な男女差。
「支援が必要だと感じたタイミング」(1位選択)では、女性は「突然の承継が決まったとき(前社長の急逝・病気など)」が23.8%で最多であったのに対し、男性は同項目がわずか4.5%。支援が最も必要なタイミングに明確な男女差が示されました。
3. 承継に伴う苦労。男女差が顕著なのは「家庭との両立」「意図せず社長に」など。
本調査の速報結果は、明治大学商学部 浅井義裕教授によるディスカッションペーパーとして以下に公開されています。
URL:
https://www.meiji.ac.jp/shogaku/shogakudp.html<調査概要>
調査主体:明治大学商学部 浅井義裕教授
調査協力:株式会社コラボラボ (女性社長.net 企画運営)、エヌエヌ生命保険株式会社
調査実施:株式会社東京商工リサーチ(TSR)
調査対象:事業承継を経験した経営者
発送数:3,000社(女性2,000社、男性1,000社)
回答数:406社(回収率13.5%)
調査期間:2025年10月1日~2025年10月31日
調査方法:郵送アンケート調査
<本調査所感>
明治大学商学部 浅井義裕教授
本研究では、事業承継を経験した経営者を対象として実施したアンケート調査をもとに、特に男女といった視点から、承継の実態を整理している。得られた主な結果は以下の通りである。
第1に、女性後継者は突然の承継を余儀なくされている割合が高いことが明らかになった。
第2に、前経営者の急逝や病気といった予期せぬ事態による突然の承継は、その後の経営成果にマイナスの影響を及ぼす可能性が示唆された。
第3に、男女間で経営成果に大きな差異は確認されなかった一方で、女性後継者層では成果のばらつきが比較的大きいことが明らかになった。突然の承継は経営にマイナスの影響を及ぼす可能性があり、事前準備を促す政策などによる誘導が重要と考えられる。
<女性のための事業承継ステーション 事務局より>
これまで「女性のための事業承継ステーション」では、登録支援団体との交流を通じ、女性事業承継者が直面する課題を共有してまいりました。その中で、現場で認識されながらも捉えにくい実感や仮説を、定量データに基づいて検証する必要性を感じ、本調査を実施しました。
本調査は、明治大学商学部 浅井義裕教授の協力のもと、支援団体とともに設計・実施したものです。
調査全体では、承継後の経営成果に大きな男女差は確認されなかった一方で、承継の経緯や支援が必要となるタイミングなど、一部の項目に特徴的な差異がみられました。特に、女性では「突然の承継」や「中継ぎとしての就任」など、承継プロセスに特徴がみられ、より実態に即した支援の必要性が示唆されています。
本リリースでは、特に差異が確認された項目を中心に速報として紹介しています。調査全体の詳細は、明治大学商学部ディスカッションペーパーをご参照ください。
今後も支援団体との連携を深めながら、実態に即した支援の充実に取り組んでまいります。
「女性のための事業承継ステーション Supported by エヌエヌ生命保険株式会社」について
女性の事業承継をサポートする団体やウェブサイトを集約し、女性の事業承継者(承継予定者を含む)に向け、事業承継関連イベントや記事など有益な情報を一元的にお届けするネットワークです。全国各地の女性の事業承継を支援する団体間の連携の強化や支援の活性化を促すことを目的としています。
https://joseishacho.net/jigyoshokei-station/女性社長.netについて
https://joseishacho.net/about株式会社コラボラボが2007年より企画運営。国内最大級の女性経営者・個人事業主データベースサイトです。20代~50代を中心とした現役女性経営者に特化し、会員数は約3,400名(※2026年5月現在)、さまざまな業種の方にご登録いただいています。女性社長.net会員の皆様の情報をデータベース化した「女性社長一覧」の他、編集記事やイベント・セミナー開催を通じ、女性経営者の最新情報を発信しています。
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エヌエヌ生命保険株式会社について
https://www.nnlife.co.jpエヌエヌ生命は、1845年にオランダで創立したNNグループの一員です。現在NNグループはヨーロッパおよび日本を主な拠点とし、10カ国にわたり、保険事業、年金事業、銀行および投資業務を展開しています。その名は、源流である「ナショナーレ・ネーデルランデン」に由来しています。エヌエヌ生命は、1986年に日本で初めてのヨーロッパ生まれの生命保険会社として営業を開始して以来、40年にわたり、「中小企業サポーター」として、中小企業の“大切なもの”を共に守る商品やサービスをご提供しています。
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記事提供:DreamNews