粒度分析装置市場規模は2026年491百万米ドル、成長率5.6%で拡大予測
QY Research株式会社
粒度分析装置とは
粒度分析装置とは、粉体や懸濁液などに含まれる粒子のサイズ分布を測定・解析する科学計測機器であり、ナノメートルからミリメートルまで幅広い粒径を対象とする。製品品質の保証、製造工程の最適化、材料特性の把握に不可欠であり、製薬、化学、食品、ナノテクノロジー、材料科学など幅広い分野で利用されている。
図. 粒度分析装置の世界市場規模
QYResearch調査チームの最新レポート「粒度分析装置―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2026~2032」によると、粒度分析装置の世界市場は、2025年に468百万米ドルと推定され、2026年には491百万米ドルに達すると予測されています。その後、2026年から2032年にかけて年平均成長率(CAGR)5.6%で推移し、2032年には681百万米ドルに拡大すると見込まれています。
粒度分析装置の性能を左右する測定技術
粒度分析装置の選定では、単純な測定範囲だけでなく、測定精度、再現性、必要サンプル量、分析時間、操作性、ソフトウェア機能、サンプル適合性などを総合的に評価する必要がある。特に研究開発から品質管理まで用途が広がるなか、少量サンプルへの対応や自動測定、データ解析の効率化が重要になっている。
測定方式では、レーザー回折法、動的光散乱法(DLS)、イメージング解析法などが併存している。レーザー回折法は比較的広い粒径範囲を測定できることから汎用性が高く、動的光散乱法はナノ粒子や微細な分散系の評価に適している。したがって、粒度分析装置メーカーには、対象材料と測定目的に応じて最適な分析方式を提供する技術力が求められる。
バイオ医薬品・先端材料が高精度測定需要を牽引
粒度分析装置市場の成長要因として、高機能材料の開発、製品の微粒子化、精密加工技術の進展、品質規制の厳格化が挙げられる。特にバイオ医薬品やエネルギー関連材料では、粒子サイズや分布のわずかな変化が製品性能や安定性に影響するため、ナノ粒子レベルでの高精度測定が重要となっている。
例えば医薬品分野では、原料粉体や製剤中の粒子径が溶解性、均一性、安定性などに影響するため、粒度分析装置は研究開発だけでなく製造工程の品質管理にも組み込まれる。一方、電池材料や先端セラミックスなどでは、粒度分布の管理が加工性や最終製品の性能に直結するため、工程内測定や迅速なフィードバックへの需要が高まっている。
自動化・AI・IoT連携が次世代装置の競争軸に
今後の粒度分析装置では、高精度化に加えて、自動化、非破壊測定、多機能化が重要な開発方向となる。試料投入から測定、洗浄、解析までの自動化が進めば、作業者による操作差を抑え、品質管理の再現性を高めることができる。また、AIやIoTとの連携によって測定データを製造設備や品質管理システムと接続し、異常検知や工程条件の最適化につなげるスマート測定システムも有望である。
メーカーにとっては、単に高性能な粒度分析装置を提供するだけでなく、分析ソフトウェア、データ管理、遠隔監視、保守サービスまで含めた総合的なソリューションの構築が差別化要因となる。さらに、環境負荷の低減や試薬・溶媒使用量の削減、ユーザーインターフェースの改善も、研究機関と製造企業の双方から評価されるポイントとなる。
アジア太平洋が最大市場、レーザー回折法が主流
地域別では、粒度分析装置市場においてアジア太平洋地域が約49%と最大のシェアを占め、北米が24%、欧州が20%で続いている。製品タイプ別ではレーザー回折式が最大セグメントで約51%、用途別ではバイオ医薬品産業が約23%を占める。
世界市場ではMalvern Panalytical、Micromeritics Instrument、Dandong Bettersize、Shimadzu、Sympatecなどが主要企業として位置付けられ、上位5社で約64%のシェアを占めている。そのほかAnton Paar、Beckman Coulter、omec、Microtrac、Entegrisなども主要プレーヤーとして競争を展開している。
今後の粒度分析装置市場では、測定精度の向上だけでなく、AI・IoTによるデータ活用、測定工程の自動化、特定産業向けの専用機能が競争力を左右するとみられる。特にバイオ医薬品、電池材料、ナノ材料など高付加価値分野では、粒径データを「測る」だけでなく、製造条件や製品品質の改善に結び付ける分析能力が重要となる。技術革新と用途別ニーズへの対応力を両立できる企業が、今後の市場拡大を取り込む可能性が高い。
本記事は、QY Research発行のレポート「粒度分析装置―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2026~2032」に基づき、市場動向および競合分析の概要を解説します。
【レポート詳細・無料サンプルの取得】
https://www.qyresearch.co.jp/reports/1623933/particle-size-analyzing-equipmentお問い合わせ先
QY Research株式会社
URL:
https://www.qyresearch.co.jp日本住所:〒104-0061 東京都中央区銀座6-13-16 銀座Wallビル UCF5階
TEL:050-5893-6232(日本)/0081-5058936232(グローバル)
E-mail:japan@qyresearch.com
会社概要
QYResearch株式会社は、2017年に東京で設立された市場調査会社であり、各種業界に向けた調査・分析サービスを提供しています。主な業務内容には、市場規模分析、業界ポジション評価、フィージビリティスタディ、競争環境分析、事業計画策定支援などが含まれます。さらに、米国、韓国、ドイツ、スイス、ポルトガル、中国、インド、インドネシア、ベトナムをはじめとする世界10カ国に調査ネットワークを構築し、現地視点を活かしたグローバル市場調査レポートを展開しています。
配信元企業:QY Research株式会社
プレスリリース詳細へドリームニューストップへ
記事提供:DreamNews