ウクライナ空手大会開催のオデーサで日本人監督が空爆に遭遇
一般社団法人ユーラシア国際映画祭
ウクライナのオデーサで、ウクライナ最大の空手大会である第21回黒海杯にプレゼンターとして招聘されている世界武道連盟理事で映画監督の樽谷大助氏が、9月25日深夜宿泊先のホテルで空爆を体験した。
動画
https://youtu.be/nyWI19CGDxc?si=NSEw6x6yaNHH5q85空爆は深夜0時50分(現地時間)ごろ起きた。樽谷氏はウクライナのゼレンスキー大統領も、役者時代から利用しているレジデンス「オデッセイデュヨールクホテル」での夕食を楽しみ、就寝に就こうとすると、周辺での空爆音に気がつき、スタッフや宿泊客と路上に出て周囲の様子を確認した。すると、近くから炎や煙が上がり、爆音が近くでした樽谷氏と宿泊客は地下室に避難した。
「恐怖を感じました。しかし地下室では笑顔も見られました。これがウクライナの日常なのだと感じました」(樽谷)
地下室に避難したホテルのマネージャー、アルチョーム・ボイコ氏は「ウクライナの空爆は週に4回、多い時は7回ある。ロシアはテロリストだ、どんな関係も持ってはならない。契約書も守られることはない。ロシアに制裁を。ウクライナに勝利を」と怒りを露わにした。
9月23日24日にオデーサで開催された、ウクライナ最大の空手大会である黒海杯はコロナ、戦争のため3年ぶりの開催。
ウクライナ全土やモルドバ、ポーランド、トルコなど周辺国から800人の老若男女の空手選手が集った。樽谷氏は優勝した子どもたちにメダルを授与し、大会への激励のスピーチを行った。
オデーサ在住で日本語学校の教師ミス・ガリナは「大会のために息子は毎日練習を続けてきました。今年21回目となる空手の仲間は、家族のようで、皆で再会を喜んでいます」と語った。
今回の黒海杯の主催はチグリョーナッククラブで、運営をウクライナ空手連盟が行っている。ウクライナ空手連盟幹部で、指導者であるオレクサンドロフ・ネガツロフ氏は、「空手は日本発祥だが、ウクライナでとても人気がある。戦争だからこそこういった大会で日常を取り戻すことが大事だ」と語った。
オレクサンドロフ氏は開戦後の2020年東京オリンピック女子組手55キロ級で銀メダルを獲得したウクライナ代表のアンジェリカ・テルリウガ選手を育てた人物でもある。
人々が再会を喜び、待ち望まれた3年ぶりの空手大会。空爆が起きたのはその夜だった。
翌朝、樽谷氏は、空爆現場を取材した。爆撃されたホテルオデーサと海上ターミナルビルは建物の大部分の壁が焼け崩れ、柱が剥き出しになっていた。
樽谷氏の妻で一般社団法人日本ウクライナ協会の代表理事であるタチアナ・ポヒドニア(神戸在住ウクライナ人)は
「夫が心配で早く帰ってきてほしいが、空手の交流はとても大切なことだ。ウクライナではもう一年8ヶ月危険な戦場下で人々が暮らしている。私の故郷のドニエツクは2014年から9年間も戦争が続いている。人々が安全な環境で暮らせるように、可能な限り早く戦争が終わることを願っています」(タチアナ)
ウクライナ現地で爆撃のユーラシア国際映画祭が制作動画レポートした。
配信元企業:一般社団法人ユーラシア国際映画祭
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記事提供:DreamNews