養豚DXのEco-Pork、慶應イノベーション・イニシアティブより米国進出のための資金調達を実施
株式会社Eco-Pork
米国現地法人 Eco-Pork Americaを設立し、責任者として複数スタートアップを国内外にて牽引してきた安藤正英が就任
株式会社Eco-Pork(所在地:東京都千代田区 代表:神林隆 以下、「当社」)は、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(以下「KII」)のインパクト投資を目的とした「KII3号インパクト投資事業有限責任組合( KII3号インパクトファンド)」を通じて資金調達を実施しました。
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当社は今回の資金調達によって、米国進出を加速化すべくプロダクト開発や体制強化を進めてまいります。その一環として、米国現地法人 Eco-Pork America Inc.(以下「Eco-Pork America」)を設立し、責任者として安藤正英が就任したことをお知らせいたします。加えて、KIIより友野直人氏を非常勤取締役として招聘し、経営体制のさらなる強化を図ります。
また、2025年2月9日に公開したインパクトレポート速報版に、Eco-Pork America設立やKIIとの連携強化といった最新の取り組みを加えたインパクトレポート完全版を公開いたしました。
◆ 資金調達の背景と目的
当社は、「次世代に食肉文化をつなぐ」を理念に掲げ、養豚農家に対するDXソリューションの提供を通じて養豚の生産性向上と社会課題の解決に取り組んでいます。
一次産業において世界最大となる40兆円規模を誇る養豚業は、生産性指標である豚の生体重の測定に多大な労力を要し、適正な生産管理が困難なため、生産性改善や環境負荷低減が進んでおらず、世界タンパク質危機や畜産環境問題の原因となっています。
今回の資金調達は、この世界課題に対する国際展開に向けた画像認識技術を用いた当社豚生体重推計技術の改良及び国際製品化・事業化を目的としています。そのため世界屈指の養豚大国である米国拠点の開設に至りました。
KIIは創業時より一貫して社会課題解決型のスタートアップに支援を行っており、ディープテックの海外展開への知見を深く有しています。加えて、今回出資されたKII3号インパクトファンドはインパクト志向を推進させるため、グローバルスタンダードに準拠して、インパクト測定及びマネジメント(IMM)に誠実に取り組まれています。KIIからの力強い支援を受けることで、インパクトスタートアップである当社の事業が更に加速するものと確信しております。
◆ 米国現地法人 Eco-Pork Americaについて
世界課題に対する国際展開に向けた画像認識技術を用いた当社豚生体重推計技術の改良及び国際製品化・事業化へ向けた米国進出のために米国現地法人を設立しました。
Eco-Pork Americaは、米国事業を展開する拠点として機能します。米国の養豚市場は1.8億頭出荷/年、9兆円/年と、日本の10倍以上であることに加えて、大規模自営農家への集約、または食肉会社保有先農場への業態転換が加速しているためDXツールへの期待が高まっている状況にあります。
国際展開用のカメラソリューション(ABC:Eco-Porkカメラ)を中心に米国ビジネスを展開することで、海外事業展開の足掛かりを築いていきます。
Eco-Pork America 責任者には、複数スタートアップを国内外にて牽引してきた安藤氏が就任しており、既に米国現地養豚企業とのリレーション構築を進めています。
Eco-Pork America 責任者 安藤 正英
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(経歴)
一橋大学社会学士、マサチューセッツ工科大学経営大学院経営学修士(MBA)修了。
三井物産株式会社に入社し、資源分野において新規事業開発、事業投資、事業会社経営、ファイナンス等に従事。
株式会社ムスカ代表取締役COO、HOMMA Group株式会社Head of Operationsを歴任。
現在はスタートアップ、ベンチャーキャピタルのアドバイザーを務める。
◆ インパクトレポート完全版の公開について
当社は、KII3号インパクトファンドの支援を受けた資金調達およびEco-Pork Americaの設立を通じたグローバル展開を踏まえてインパクトレポート完全版を公開しました。本レポートでは、2月9日に公開した速報版の内容に加え、以下の点を新たに反映しています。
- Eco-Pork America設立の経緯と今後の展望- 米国市場における養豚DXの可能性と市場概況- Eco-Porkの知的資本と人的資本
今後も、当社はインパクトスタートアップとしての使命を果たし、テクノロジーを活用した持続可能な養豚業の実現に向けて、さらなる事業成長を目指してまいります。
インパクトレポート掲載ページ
https://www.eco-pork.com/report/7080/
◆ コメント
<株式会社Eco-Pork代表取締役 神林 隆>
このたび、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)様よりご支援をいただき、KII3号インパクトファンドを通じた資金調達を実施できましたこと、心より感謝申し上げます。KII様は、大学VCならではの専門性と広範なネットワークを活かし、ディープテックスタートアップ・インパクトスタートアップへの投資・支援を通じて社会課題の解決に取り組まれています。海外展開やネットワーク構築に強みを持っており、その支援を受けられることを大変心強く感じております。
今回の資金調達を活用し、世界最大級の養豚市場を持つ米国に Eco-Pork America を設立し、本格的な事業展開を進めていきます。画像認識技術による生体重推計の改良や、米国市場向けのプロダクト開発・体制強化を加速させ、現地の養豚生産者に貢献していく所存です。
養豚業界のDXを通じて世界のタンパク質危機を回避し、次世代に食肉文化をつなぐという当社の理念を実現していくために、米国進出は絶対に必要な一歩です。KII様をはじめとする支援者の皆様とともに、確実に成果を生み出し、持続可能な養豚業の未来を切り拓いてまいります。今後ともご期待とご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
<株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ 友野 直人氏>
生産者の高齢化と働き手不足が進む中、養豚業界では大規模化が加速し、それに伴う業務の煩雑化が課題となっています。Eco-Pork社が開発する「Porker」「ABC」システムと「DX豚舎」は、これらの課題を包括的に解決することが可能と考えております。今般、蓄積されたノウハウを持って日本の10倍以上ある米国市場に展開する計画です。米国市場も大規模自営農家への集約、または食肉会社保有先農場への業態転換が加速している環境であり、Eco-Pork社の持つDXソリューションへの期待が高まっている状況の中、大きな市場を獲得するチャンスと捉えております。KIIは、Eco-Pork社のグローバル展開と更なる事業成長を全力で支援してまいります。
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https://eco-pork.com/
”次世代に食肉文化をつなぐ”を企業理念に掲げ、世界40兆円市場である養豚の、データによる持続可能化を目指しています。養豚の全てをデータで可視化する養豚経営支援システム「Porker」および、関連するIoT機器を開発・販売しています。「Porker」は2024年10月現在、国内養豚生産者の約14%のシェアをもち、年間220万頭のデータを蓄積しています。東京都「令和2年度 第1回 革新的サービスの事業化支援事業」、経済産業省「グローバル・スタートアップ・エコシステム強化事業(2021年度)」「J-Startup Impact(2023年度)」、農林水産省「令和2年度・令和3年度/令和4年度・令和5年度 スマート農業実証プロジェクト」、「中小企業イノベーション創出推進事業(フェーズ3基金)第1回公募」、「NEDOディープテック支援基金/ディープテック支援事業」などにも選定・採択されています。
【お問合せ先】
株式会社Eco-Pork
info@eco-pork.com
https://www.eco-pork.com/プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes