2025年02月13日
ロンドン
(ビジネスワイヤ) -- デジタルビジネスおよびITサービスにおいて世界トップのNTTデータの新たな調査によれば、企業はAIの導入を急いでいるものの、責任の欠如がその進歩を妨げる恐れがあることが明らかになりました。経営幹部の80%以上が、リーダーシップ、ガバナンス、従業員の準備態勢がAIの進歩に追いついていないことを認めており、投資、セキュリティ、そして社会からの信頼がリスクにさらされています。
『AIにおける責任のギャップ:リーダーシップが欠けている理由』という報告書によれば、34か国2,300人以上の経営幹部や意思決定者から得た洞察を基に、AIのイノベーションと倫理的責任を整合させるために、リーダーシップ主導の指令が緊急に必要であることを明らかにしています。
NTTデータの最高経営責任者(CEO)であるアビジット・ドゥベイは、「AIに対する熱狂は否定しようがありませんが、私たちが行った調査の結果では責任を伴わないイノベーションはリスクを増大させることを示しています」と述べ、「組織は、進歩が停滞し、信頼が損なわれる前にこのギャップを埋めるために、リーダーシップ主導のAIガバナンス戦略を必要としています」と述べました。
主な調査結果としてAIにおける責任のギャップは拡大しています。
イノベーションと責任について、役員間で広がる抗争:経営幹部は意見が分かれています。3分の1の経営幹部は、責任がイノベーションよりも重要であると考えている一方、別の3分の1は安全性よりもイノベーションを優先しており、残りの3分の1は、両者を同等に評価しています。 規制の不透明性は成長を阻害:80%以上のリーダーが、不明確な政府規制がAIへの投資と導入を妨げ、導入の遅れにつながっていると述べています。 セキュリティと倫理、AIの野望に遅れをとる :経営幹部の89%がAIのセキュリティ・リスクを懸念していますが、AIのリスクと価値創造のバランスを取る強固な枠組みが自社にあると考えているCISOは24%に留まっています。 人材の準備不足:私たちの最新の報告書である「Gen AI」でも紹介されているように、回答者の67%が、自社の従業員はAIを効果的に活用するスキルが不足していると回答しており、72%がAIの責任ある利用を導くAIポリシーが整備されていないことを認めています。 持続可能性への懸念が浮上:リーダーの75%が、AIの野望は企業の持続可能性の目標と相反しており、エネルギー集約型のAIソリューションを再考せざるを得ない状況にあると述べています。リーダーシップの責務:AIにおける責任ギャップを埋める
決定的な行動を起こさなければ、倫理的で安全かつ効果的なAIの導入を確実にするために必要なガバナンスがAIの進歩に追い付かなくなる未来が訪れるリスクがあります。リーダーが取り組むべき課題は次のとおりです。
原則として責任ある設計:生成AIを含むAIは、最初から最後まで責任を持って構築され、開発の初日からセキュリティ、コンプライアンス、透明性を統合する必要があります。 ガバナンスの必要性:リーダーは法的な要件を超えて、体系的なアプローチを用いてAIの倫理的・社会的基準を満たす必要があります。 人材の準備:組織はAIと協働できるスキルを従業員に習得させ、チームがAIのリスクと機会を理解しておく必要があります。 AI政策に関するグローバルな協力:企業、規制当局、業界リーダーは協力して、より明確で実行可能なAIガバナンスの枠組みを構築し、グローバルなAI基準を確立する必要があります。デュベイは、「AIの軌跡は明白です。その影響は拡大する一方でしょう。しかし、断固としたリーダーシップがなければ、イノベーションが責任を上回る未来が訪れ、セキュリティギャップ、倫理的な盲点、機会損失が生じるリスクがあります」と述べたうえで、「ビジネス界は今こそ行動を起こさなければなりません。AIの基礎に責任を組み込むことで、設計、ガバナンス、人材の準備、倫理的な枠組みを通じて、AIの潜在能力を最大限に引き出し、ビジネス、従業員、社会全体に平等に役立てることができるのです」と述べました。
全報告書を閲覧したい方は、下のサイトにアクセスしてください。https://services.global.ntt/-/media/ntt/global/insights/blog/the-ai-responsibility-crisis-why-executive-leadership-must-act-now/the-ai-responsibility-gap-why-leadership-is-the-missing-link.pdf
報告書について
NTTデータは2024年9月下旬から10月上旬にかけて、Jigsaw Research社に一次調査を委託し、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋、中南米、中東、アフリカの34か国の組織のリーダーを対象に調査を実施しました。2,300人以上の回答者のうち98%が、生成AIの購入決定に対して直接的な権限または影響力を持っていると回答しました。回答者の業種は、銀行および投資(11%)、保険(9%)、製造(14%)、自動車(8%)、物流、旅行、運輸(5%)、電気通信、メディア、テクノロジー(9%)、ヘルスケア(9%)、ライフサイエンスおよび製薬(9%)、小売および消費財(5%)、公共部門(8%)、エネルギーおよび公益事業(7%)、高等教育および研究(6%)となっています。
NTTデータについて
NTTデータは、300億ドル以上の信頼されるグローバルなビジネスおよびテクノロジー・サービスのイノベーターです。同社は、フォーチュン・グローバル100の75%にサービスを提供し、クライアントの革新、最適化、長期的な成功のための変革の支援に取り組んでいます。グローバル・トップ・エンプロイヤーとして、50か国以上に多様な専門家を擁しており、既存企業とスタートアップ企業の強力なパートナー・エコシステムを有しています。私たちは、ビジネスおよびテクノロジー・コンサルティング、データと人工知能、業界ソリューション並びに、アプリケーション、インフラ、コネクティビティの開発、実装、管理などのサービスを提供しています。また、世界有数のデジタルおよびAIインフラストラクチャのプロバイダーです。NTTデータはNTTグループの一員であり、毎年36億ドル以上をR&Dに投資し、組織と社会がデジタル未来へ自信を持って持続的に突き進めるよう支援しています。詳細は nttdata.com をご覧ください。
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