3Dプリンター技術の導入による日本初のハイブリッド建築物が静岡県に誕生しました。
百年住宅株式会社
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先進技術で実現する新たな建物の形。 建設業界の課題解決に向けた新しい一歩。
百年住宅株式会社(本社:静岡県駿河区、代表取締役社長:中嶋雄、以下:百年住宅)は、建築用3Dプリンターの技術とプレハブ建築のWPC工法(※1)を融合させた日本初(※2)となるハイブリッド建築を開発しました。2025年2月、静岡市駿河区桃園町にあるSBSマイホームセンター静岡展示場において、同ハイブリッド建築によるトイレ建屋を完成させました。
[画像1:
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SBSマイホームセンター静岡展示場に完成したトイレ建屋。外壁に3Dプリンターで出力したコンクリートパネルを使用している。
[画像2:
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3Dプリンター出力特有の積層模様
[画像3:
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自由度の高いデザイン再現が3D出力の特徴
◆建築概要
建築地:静岡県静岡市駿河区桃園町 SBSマイホームセンター静岡展示場内
延べ面積:54.97m2 階数:1階 用途:公衆トイレ
構造:鉄筋コンクリート造(PC板組立工法)
工期:約2ヵ月(部材の組立期間は約4日間)
建築主:SBSマイホームセンター株式会社
設計施工:百年住宅株式会社
◆開発背景
近年、地震や台風、豪雨、土砂災害が頻繁に発生しており、コンクリート住宅のような堅牢な建物が求められています。しかし一般的なコンクリート(RC)造は、職人不足、建築資材高騰、かつ工期が長いということから小規模建築では普及されておりません。これらの課題を解決するため、コンクリートプレハブ住宅のWPC工法に注目が集まっていますが、そのデザインの自由度には制限がありました。
[画像4:
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建築用3Dプリンターでの出力の様子
そこで、建設用3Dプリンターと融合させる事でそのデメリットを解決し、全く新しい建築としてハイブリット建築の開発に着手しました。百年住宅は、50年以上に渡るプレキャストコンクリート(PC)パネルの工場製造技術を活かし、セレンディクス株式会社(3Dプリンター建築のベンチャー企業)とのオープンイノベーションの協業を行っています。この協業の中から派生して開発されたのが、今回のハイブリッド建築です。
[画像5:
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◆ハイブリット建築の詳細
今回の公衆トイレの構造躯体はPCパネル部材を現場で組み立てるWPC工法。その後構造躯体を囲むように意匠の壁として建築用3Dプリンターで制作した部材を設置。これまで鉄筋コンクリート造では困難であった、円形や曲線、表面の凹凸を3Dプリンターを用いることで実現しました。
部材は共に百年住宅小牧工場(愛知県小牧市)で製作。3Dプリンター部材は13種類に分かれており、また、中空構造により軽量化も図られ、大型トラックにて容易に運搬が可能です。現地で組み立てた後に、中空部分へコンクリートと鉄筋を差し込み連結させます。
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3Dプリンターで出力後の各部材
[画像7:
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大型トラックにて容易に運搬が可能
構造躯体の組立工期は通常の鉄筋コンクリート構造と比較し、1/4程度に短縮されました。建設業界の大きな課題である建設職人不足による人件費の高騰を解消し、高耐震・高耐久の性能を維持したこのハイブリッド工法は、住宅など様々な建物への応用ができます。今後の大地震や、国が進める住宅ストック政策にも対応できる設計となっています。
[画像8:
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組立工期は1/4程度に短縮される
[画像9:
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中空部分へコンクリートと鉄筋を差し込み連結させる
◆建築用3Dプリンターの詳細
・TAM社(オランダ)を採用。
・移動が比較的簡単なアーム式。
・モルタルと添加剤をオリジナルの配合した材料を使用。
・3Dデータを作成し、プリンターに読み込ませて、部材を自動的に出力。
・通常時はオペレーターと作業員の2名で部材製造が可能。
◆他の3Dプリンター建築との違い
・構造躯体(居住部分)の安全性、耐久性は、多数の実績があり担保されている。
(地震保証付。最長100年保証)
・構造躯体もプレハブ(工場で部材製造)の為、工期が早く、品質も安定している
・比較的簡単に確認申請が許可される
・全てがコンクリート(モルタル)で製造されており火災にも強い。
[画像10:
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3D出力の壁(左)とWPC工法(右)のハイブリッド建築
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ライトアップにより積層模様が映える
【百年住宅株式会社について】
設立:2004年6月30日
本社:静岡市駿河区大谷二丁目20-23
資本金:48,000,000円
代表取締役:中嶋雄
URL:
https://www.wpc100.co.jp/
◆コンクリートプレハブと3Dプリンターのハイブリッド建築へご招待
現在、国内にある3Dプリンター建築物は、開発中や個人所有に限定されているため、一般開放はされていませんでした。今回はじめて、商業施設のパブリックスペース(住宅展示場来場者向けのトイレ)に採用されたことで、3Dプリンターで制作された建築物を誰でも気軽に見学・体感できることになりました。静岡市駿河区桃園町 SBSマイホームセンター静岡展示場内の該当建築物の見学・取材を受付ております。
お問合せ先
百年住宅株式会社 企画総務人事部宛
静岡市駿河区大谷2-20-23
054-237-0500
(※1)WPC工法は、1955年に旧建設省の主導で官民一体となって住居不足の解消、防災のための国策として開発された、壁式プレキャスト鉄筋コンクリート(以下、WPCと略す)構造を用いた建築工法です。高品質なプレキャスト鉄筋コンクリートパネル(PCパネル)を工場で生産し、建設現場で組み立てて建てることで、地震や火災に強く、耐久性の高い住宅が短期間で建設可能なことが特徴です。WPC工法は阪神淡路大震災の他、日本を襲った大震災において、窓ガラス一枚も割れず無傷の実績があり、無類の耐震性能を有しております。
百年住宅のWPC工法の実績は累計22,000棟以上。「住む人の命と財産を守る最強の家造りを目指す」を企業理念に掲げ、建替え不要の家、災害に無傷の家を普及させる事でスクラップ&ビルドの日本の住宅業界を変革する。
(※2)壁式プレキャスト鉄筋コンクリート工法を扱うプレハブメーカーによる既存工法と3Dプリンター技術を用いたハイブリッド建築として日本初。日本初の3Dプリンター住宅メーカー セレンディクス株式会社(兵庫県西宮市)調べ。調査年月2025年1月。
[画像12:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/82683/4/82683-4-f6906ef9fd072578c0aa053971e342f3-3900x954.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]百年住宅株式会社
本社:静岡市駿河区大谷二丁目20-23
代表取締役:中嶋雄
設立:2004年6月30日
資本金:48,000,000円
URL:
https://www.wpc100.co.jp/プレスリリース提供:PR TIMES
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記事提供:PRTimes