第1回「AI技術のビジネス活用に対する意識」調査結果発表! ~最も使われているAI技術は“文章校正・翻訳”、2位は?~
リスクモンスター
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法人会員向けに与信管理クラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本太一、以下リスモン)は、リスモン調べ第1回「AI技術のビジネス活用に対する意識」調査結果を発表いたしました。
調査の背景
2022年末、OpenAI社が公開した対話型生成AI「ChatGPT」が注目を集め、ビジネス分野でのAI技術の活用が加速しています。こうしたAI技術が業務効率化にどのように寄与しているのかを調査するため、2024年11月29日(金)から12月2日(月)にかけて、ビジネスパーソン1,000人を対象にアンケート調査を実施しました。
「AI技術のビジネス活用に対する意識」調査サマリー
●AI技術の使用状況をみると、世代別では「30代」(回答率33.5%)、役職別では「管理職(課長以上)」(同47.8%)、勤務先別では「大企業」(同41.7%)や「ベンチャー企業」(同52.4%)の使用率が高く、AI技術の活用に積極的な層が明らかとなりました。
●使用用途別では、「文章の添削、校正、要約、翻訳」(回答率46.8%)が最も多く、次いで「プログラミング、データ集計」(同38.9%)、「画像生成、画像・音声認識」(同26.4%)と続きました。
●業種別のAI技術使用率をみると、「画像生成、画像・音声認識」では「不動産、物品賃貸業」や「情報通信業」、「情報収集、将来予測」では「金融業、保険業」(同65.4%)や「不動産、物品賃貸業」(同57.1%)といった業界で使用率が特に高く、AI技術と該当業種の業務との間に親和性があることがうかがえます。
▼本調査は、「リスモン調べ」掲載サイトからもご覧いただけます。
https://www.riskmonster.co.jp/study/research/
調査結果を見る
▼動画版はこちら 「YouTube リスモンちゃんねる」
https://youtu.be/_nfd6u3zMYo
動画版を見る
調査概要
・調査名称 : 第1回「生成AI技術のビジネス活用に対する意識」調査
・調査方法 : インターネット調査
・調査エリア : 全国
・期間 : 2024年11月29日(金)から12月2日(月)
・調査対象者 : 20代から60代の男女1,000名
・有効回答数 : 1,000サンプル
調査結果
(1)AI技術の使用状況 : 回答者の所属部署において使用している(使用が許可されている)AI技術
AI技術の使用(使用許可)状況を調査したところ、「使用していない(使用が許可されてない)」が全体の72.0%を占め、「使用している(利用が許可されている)」は30%に満たないことがわかりました。
男女別では、「使用している」が男女ともに30%を下回っており、使用状況に大差は見られませんでした。
世代別では、30代以下の使用率が30%を超える一方、40代以上は年齢が上がるほど低下する結果となり、若い世代の方が積極的にAI技術を活用する傾向がみられました。ただし、年齢層が高いと考えられる「管理職(課長以上)」においては、使用率が47.8%と半数近くに達しており、業務の効率化を目的に活用が進んでいることがうかがえます。
勤務先別では、「ベンチャー企業」(使用率52.4%)や「大企業」(同41.7%)において、AI技術が積極的に使われています。特にベンチャー企業においては、先進技術の活用が自社の成長や競争力に直結しやすくなるため、AI技術を積極活用していると考えられます。(図表A)
業種別では、「電気・ガス・熱供給・水道業」(同50.0%)や「金融業・保険業」(同44.8%)、「情報通信業」(同41.1%)において、使用率が40%を超え積極活用されています。一方で、「運輸業・郵便業」(同14.0%)や「公務」(同18.9%)、「卸売業・小売業」(同19.6%)においては、使用率が20%未満と、AI技術の業務への導入に慎重な姿勢がうかがえます。(図表B)
[画像1:
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図表A
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2438/56/2438-56-e852d0e5d86716cdc9c283d297b3c18f-979x559.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図表B
(2)AI技術の使用用途 : 回答者自身が行う業務において使用しているAI技術
AI技術の用途を調査したところ、「文章の添削、校正、要約、翻訳」(回答率46.8%)が最も多く、次いで「プログラミング、データ集計」(同38.9%)、「画像生成、画像・音声認識」(同26.4%)と続きました。
使用しているAI技術を業種ごとにみると、最も使用率が高い「文章の添削、校正、要約、翻訳」では、「製造業」(同61.4%)、「金融業、保険業」(同57.7%)において活用度の高さが目立っています。また、「プログラミング、データ集計」では、「電気・ガス・熱供給・水道業」(同55.6%)や「情報通信業」(同53.3%)、「運輸業・郵便業」(同50.0%)が、「画像生成、画像・音声認識」では、「不動産業、物品賃貸業」(同57.1%)、「情報通信業」(同53.3%)、「建設業」(同41.7%)において積極活用されている様子が表れています。
中でも、「画像生成、画像・音声認識」における「不動産、物品賃貸業」や「情報通信業」、「情報収集、将来予測」における「金融業、保険業」(同65.4%)や「不動産、物品賃貸業」(同57.1%)では、他業種と比較して突出して回答率が高いことから、AI技術と当該業種の業務との間に深い親和性があることがうかがえます。(図表C)
[画像3:
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図表C
(3)AI技術の効果:回答者が使用しているAI技術のうち、効果が高いと思う活用方法
AI技術導入が自身の業務に与える影響を調査したところ、「作業効率が向上している」と実感する人は65.7%に達しました。
ほとんどの活用方法で「作業効率が向上している」が7割以上となっており、最も回答率が低い「音楽・映像作成」でも半数を占めています。
特に、前述(2)の結果を踏まえると、「文章の添削、校正、要約、翻訳」は、比較的導入が容易であり、効果を実感しやすいことがうかがえます。一方で、「高度なディープラーニングによる分析・判断」や「将来予測」におけるAI技術の活用は、活用のハードルが高い反面、作業効率への効果が高いことが分かりました。
[画像4:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2438/56/2438-56-539e2a3927052b301779d2d4a91ec2b3-891x849.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図表D
総評
今回の調査では、「30代以下」「ベンチャー企業勤務者」など、新しい技術に敏感な層でAI活用が進んでいることが明らかになりました。また、役職別では「管理職(課長以上)」の使用率が半数近くに達しており、判断の迅速化や業務の効率化にAIが活用されている様子が読み取れます。
AI技術の用途としては、「文章作成・翻訳」や「プログラミング、データ集計」は、製造業や電気・ガス・熱供給・水道業を中心に、社内外向けの資料作成や開発プログラム作成などに用いられており、作業効率の向上に寄与しています。また、「情報収集、将来予測」や「ディープラーニングによる分析・判断」は、「金融業、保険業」や「不動産業、物品賃貸業」において、顧客の利用傾向分析や経済・需要動向予測に活用されており、正確な経営判断を行う上で役立てられている傾向が見られました。
ただし、AI技術を「使用していない(使用が許可されていない)」割合は未だ7割を占めており、企業での導入は限定的な状況です。その要因として、AI技術の効果的な活用方法が定まっていないことや、技術的なリテラシー不足が考えられます。
まずは、導入のハードルが低い「文章作成・翻訳」「情報収集」から活用をはじめ、社内のAI活用ノウハウを蓄積してはいかがでしょうか。
▼本調査は、「リスモン調べ」掲載サイトからもご覧いただけます。
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▼動画版はこちら 「YouTube リスモンちゃんねる」
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リスモン調べとは
リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでいます。
掲載サイトはこちら:
https://www.riskmonster.co.jp/study/research/
[画像5:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2438/56/2438-56-34488983a8c7eee18a484893b25a6006-725x519.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]リスクモンスター株式会社
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPクラウドサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要として、教育関連事業(定額制の社員研修サービス「サイバックスUniv.」)やビジネスポータルサイト事業(グループウェアサービス等)、BPOサービス事業、海外事業(利墨(上海)商務信息咨詢有限公司)にサービス分野を拡大し、包括的な戦略で事業を展開しています。
リスモングループ会員数は、2024年12月末時点で14,463(内、与信管理サービス等7,901、ビジネスポータルサイト等3,071、教育事業等3,005、その他486)となっております。
【会社概要】
社名:リスクモンスター株式会社
本社所在地:東京都中央区日本橋2-16-5 RMGビル
代表取締役:藤本 太一
設立:2000年9月
上場区分:東証スタンダード市場(証券コード:3768)
HP:
https://www.riskmonster.co.jp/
<報道関係の方からのお問い合わせ先>
リスクモンスター株式会社 広報担当
TEL :03-6214-0350
MAIL: press@riskmonster.co.jp
プレスリリース提供:PR TIMES
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記事提供:PRTimes