【慶應義塾】金星大気を解析する新手法
慶應義塾
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-Bred Vectorエネルギー方程式による運動メカニズムの解明-
理化学研究所(理研)計算科学研究センターデータ同化研究チームの三好建正チームリーダー(開拓研究本部三好予測科学研究室主任研究員)、リャン・ジェンユウ特別研究員、慶應義塾大学法学部物理学教室の杉本憲彦教授の共同研究チームは、金星大気に初めてBred Vectorエネルギー方程式による解析手法を適用し、新たな運動メカニズムを発見しました。
本研究成果は、同手法を他のさまざまな惑星大気に適用する可能性を切り開き、惑星大気の運動メカニズムの解明に貢献すると期待されます。
金星は地球と大きさと質量が似ているため「姉妹星」と呼ばれていますが、その大気環境は地球とは著しく異なります。金星大気について理解することは、地球大気の理解にもつながり重要です。今回、共同研究チームは、コンピュータを使って金星大気をシミュレーションし、二つのシミュレーションの差を使ったBred Vectorにより、低気圧の発生、発達などの現象に関わる金星大気中での位置エネルギーから運動エネルギーへの変換のメカニズムとその変換効率を明らかにしました。
本研究は、科学雑誌『Geophysical Research Letters』オンライン版(2月19日付:日本時間2月19日)に掲載されました。
▼全文は本学のプレスリリースをご参照ください。
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2025/2/20/250220-1.pdfプレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes