世界150カ国75万地点の気象ビッグデータをAIで解析し"農地の新たな可能性"を発見する「TWINZ」、農業教育現場での活用スタート!
Penguin Labs合同会社
~気候の類似性から新たな栽培可能性を探るワークショップを福島県南相馬市の農業スクールで実施~
Penguin Labs合同会社(本社:東京都中央区、共同代表:赤塚慎平・梶本宗義)は、2025年2月、福島県南相馬市の株式会社マイファーム運営「みらい農業学校」にて、弊社の赤塚が特別講義「農業のこれまでとこれから~「より多くの終わり」にAIで抗う」を実施いたしました。
歴史から未来を見据える包括的なアプローチ
本講義では、人類が狩猟採集から定住型農耕へと生活様式を変えた紀元前から、産業革命による機械化、そして現代のデジタル革命に至るまでの農業の歴史を紐解きながら、近年のAI技術の進展、特に生成AIやエージェントAIなどの最新トピックまでを幅広く解説。さらに、現代の農業が直面する地政学リスク、気候変動、労働力減少などの課題に対して、AIを活用したフードサプライチェーン維持の方策について議論を展開しました。
TWINZを活用した実践的ワークショップ
講義の後半では、当社が展開する地域特性を活かした農業イノベーションサービス「TWINZ」を用いた実践的なワークショップを実施。受講生は、TWINZのAI解析による「気候の双子」検索機能を活用し、南相馬市の気候条件に適した新規作物の可能性を探究。世界中の類似気候地域で栽培されている作物をリストアップし、地域特性を活かした新たな農業展開について活発な議論が行われました。
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TWINZのアプリを使い、就農先のエリアと似た気象条件を世界中から探索していただきました
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福島県南相馬市と似た気象条件を持つ地点をプロットしたもの、紫に近いほど類似度が高いことを示す
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類似度Top50のうち、今回はアメリカのアシュビルとジョージアのクタイシについて、特徴的な作物を調査
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農作物だけではなく、土地の特徴についても学習することで、視野を広げてもらう
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この生徒さんには、アシュビルにて特徴的な作物を2つピックアップしていただきました!
参加した受講生からは「AIと人間それぞれの役割を改めて考えさせられた。TWINZのようなサービスを自らの営農に積極的に活用し、スマート農業への移行期である今だからこそ、実績を作ることで他の農業者の利用促進にも貢献していきたい」との声が寄せられました。
未来予測機能が注目を集める
特に注目を集めたのは、TWINZの時間軸を持った分析機能です。2100年までの複数の気候変動シナリオに基づいたシミュレーションにより、「国内のある地点が将来、現在の世界のどの場所の気候に変化していくか」を予測できる機能を紹介。これにより、農業関係者は数十年先を見据えた栽培計画や品種選択が可能となり、気候変動に対する長期的な適応戦略を立てることができます。今回の講義では、「2040年の南相馬は現在のネパールと似た気候になる」といった予測から、将来的な農業経営の多角化や新規作物への転換を計画的に進める可能性について議論されました。
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農業教育におけるデータ活用の重要性
「農業の未来を担う人材育成において、データとAIの活用は不可欠です。TWINZを通じて、世界中の気候データを分析し、地域の可能性を広げる体験を提供できたことは、農業におけるAIの可能性を感じてもらえたという点で、大きな意義があったと考えています」と赤塚は述べています。
今後の展開について
Penguin Labsは、今後も農業教育機関との連携を強化し、データ駆動型の次世代農業の普及・発展に貢献してまいります。農業学校や小中学校などの教育機関において、TWINZを活用した授業やワークショップの実施を予定しています。データやAIを通じて地域の新しい可能性を発見する体験型プログラムに興味をお持ちの教育機関の方々は、お気軽にお問い合わせください。
株式会社マイファーム「みらい農業学校」について
「みらい農業学校」は、株式会社マイファームが運営する、次世代の農業人材を育成する実践的な農業スクールです。南相馬市での展開では、地域特性を活かした先進的な農業教育を実施しています。
「TWINZ(ツインズ)」について
TWINZは、世界150カ国75万地点におよぶ気象ビッグデータをAIで解析し、地球上の「気候の双子」を発見するサービスです。従来の経験則や緯度による作物選択から脱却し、気候パターンの類似性に基づいて新たな農業可能性を見出します。
主な特徴:
・世界最大規模の気象データと高精度な気候パターン認識AI
・世界150カ国、75万地点以上をカバーする気象データ
・独自開発のAIによる気象パターンの解析
・気象条件が同じグループ内でも、詳細な類似度ランキングを作成し、
より実態に即した条件で適地検索が可能
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気象条件の似ているエリアを同じ色で塗り分けた世界地図(南極を除く、全世界をカバーしております)
・2100年までの気候変動予測との連動(国内のみ)
・2100年までの各種気候変動シナリオに基づき、現在の気象条件がいつまで有効か、
その「賞味期限」を予測可能
・時間軸に沿った「気候の双子」の移動をトラッキング
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2040年の日本、温暖化が最も進むシナリオにて、気象条件をもとに似たエリアを同じ色で塗り分けたもの
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2070年の日本、2040年と比較して温暖なエリアを示すピンク色の領域が増えていることがわかる
・希望する作物による「逆引き」検索機能
・世界各地で栽培されている作物データベースへのアクセス
・土壌条件まで考慮した精密なレコメンデーション(国内のみ)
・収益性の高い新規作物の提案による経営多角化支援
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青森市と双子のルーマニアの都市スリナで育つ珍しい野菜をレコメンド
すでに全国各地で実証実験を重ね、東京都杉並区での新規作物栽培成功など、具体的な成果を上げています。また、食品メーカーの原料調達最適化や金融機関の気候リスク評価など、農業以外の分野への展開も進めています。
TWINZの詳細はこちら:
https://penguin-labs.com/twinz/
Penguin Labs合同会社について
Penguin Labs合同会社は、気象データや衛星データから新たな物語を紡ぎ出し、世の中を面白くすることを目指す会社です。農業イノベーションサービス「TWINZ」を通じて、データの中に隠れた可能性を見出し、持続可能な未来の創造に貢献しています。
【本リリースに関するお問い合わせ先】
Penguin Labs合同会社 :contact_us[at]penguin-labs.com
会社HP:
http://penguin-labs.com/
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プレスリリース提供:PR TIMES
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