【Z世代の就活×環境の意識調査】7割以上が環境に悪影響のある企業を回避。就活条件と環境意識の両立とは?
Earth hacks株式会社
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~環境意識と現実的な就活条件の両立。変わりゆくZ世代の就活を分析~
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生活者の声をもとに、脱炭素関連商品・サービスや事業の開発を目指す生活者共創型プラットフォームを展開する Earth hacks株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:関根澄人) は、LINEヤフー株式会社、株式会社seamint.と共同で設立した「デカボLab」において、Z世代の就職活動と環境意識の関係性についての調査を実施しました。
調査の結果、Z世代の約7割が「環境に配慮する企業に魅力を感じる」と回答しました。特に、就職条件を重視しつつ環境意識を持つ層と、環境対応を最優先する層の存在が明らかに。本調査では、Z世代の企業選びへの環境意識の影響と、企業に求められる対応を分析しました。
■調査結果まとめ
- Z世代の7割以上が「環境配慮型の企業」に魅力を感じるZ世代の約7割が「環境に配慮する企業を魅力的」と考え、7割以上が「環境負荷の高い企業を避けたい」と回答。環境問題が決定的な要因ではないものの、ネガティブな影響を持つ企業は敬遠される傾向が強いことが明らかになりました。- SNSがZ世代の就活生に与える影響Z世代は就活でもSNSを活用し、企業の評判や環境対応をチェックしています。調査では、約6割が「SNSやニュースで批判を受けた企業の志望度が下がる」と回答。ネガティブ情報が拡散しやすい今、環境への取り組みや透明性の高い発信が企業選びに大きく影響していることがわかります。- 企業の環境配慮への姿勢と透明性の高い情報発信が、Z世代からの信頼を得る鍵Z世代の就活生は、企業の環境意識だけでなく「姿勢」と「透明性のある発信」を重視します。取り組みが曖昧な企業やSNSで批判を受けた企業は敬遠されがちです。企業は具体的な環境対策を示し、継続的に発信することが求められます。
より詳細を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
あなたはどのタイプ? Z世代就活生の3タイプを徹底解剖! 7割以上が環境に悪影響のある企業を避けるZ世代の就活事情
環境への取り組みが入社の決め手に! 新世代の就活観「グリーンアクティブ就活」の特徴とその実態とは?
■Z世代の7割以上が「環境配慮型の企業」に魅力を感じる
Z世代は他の世代と比べて「環境問題」や「サステナビリティ」への意識が高いと言われています。学校教育や体験学習でエコ教育を受け、2020年度からはSDGsも学習指導要領に追加。気候変動や資源枯渇といった課題を学校やSNSを通じてリアルタイムで学び、その価値観を就職活動にも反映しています。
デカボLabが行った調査では、「環境に配慮する企業を魅力的に感じるか?」との質問に、15.7%が「とても魅力的」、54.3%が「ある程度魅力的」と回答。7割以上の就活生が環境配慮企業に魅力を感じていることが明らかになりました。
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次に、「環境に悪影響のある企業を避けたいか?」という質問に対し、23.7%が「避けたい」、46.7%が「どちらかというと避けたい」と回答し、こちらも7割以上が避ける意向を持つことが分かりました。
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デカボLabの調査によると、Z世代が企業選びで重視するのは「福利厚生」「職場の雰囲気」「社員の働きやすさ」などの実利的な要素。「環境問題への取り組み」は上位ではないものの、「環境に悪影響のある企業を避けたい」と考える割合は高く、「環境を理由に選ぶ」よりも「避ける」傾向が強いことが分かりました。
この結果から、Z世代は現実的な条件を優先しつつも、企業の環境対応を無視していないというバランス感覚が浮かび上がります。特に、実利を重視しながらも環境に悪影響を与える企業を避けたいと考える層の存在が明確になりました。
■SNSがZ世代の就活生に与える影響
また、Z世代の特徴として挙げられるのが、就活においてもSNSを巧みに活用している点です。そのため、デカボLabではSNSと就活の関係性についても調査を行いました。
「SNSやニュースで企業の環境問題に対する批判が出た場合、志望度に影響するか?」との質問に、12.3%が「非常に影響する」、46.0%が「やや影響する」と回答。約6割がメディアやSNSで批判を受けた企業を避けたいと考えていることが明らかになりました。
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Z世代は「ネガティブ情報が可視化される時代」に生きており、SNSでは批判的なニュースが拡散されやすい傾向があります。そのため、企業の不祥事や環境問題に関する批判が自然と目に入りやすい状況が生まれています。
こうした情報は「世論」として認識され、「多くの人が避けているから自分も避ける」という心理が働く要因に。その結果、SNSで批判を受けた企業は敬遠されやすく、就活生の間で「ネガティブチェック」が一般的になっています。
■Z世代の就活スタイル、環境意識別に見る3タイプ
デカボLabは、調査結果をもとにZ世代の就活生を分析し、環境意識の程度に応じて独自の3タイプに分類しました。
1.グリーンアクティブ就活生
環境問題を最優先に考え、環境に配慮した企業を積極的に選ぶ層。
2.スマートバランス就活生
実利を重視しつつも、環境に悪影響のある企業は避けたいと考える層。
3.リワードファースト就活生
環境意識よりも報酬や条件を優先する層。
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デカボLabは今回、スマートバランス就活生とグリーンアクティブ就活生に、就活の経験や環境意識に関する価値観についてヒアリングを実施しました。
環境に悪影響のある企業を避ける「スマートバランス就活生」
A.Mさん曰く、環境問題を軸にキャリアを選ぶ意識はなかったものの、環境負荷の高い企業にはマイナスイメージを持ち、自然と志望先から外していたそうです。最終的にコンサルティングファームを選んだのは、事業をサポートする立場で働きたいと考えたからとのことです。
また、ニュースやSNSで環境に悪いイメージのある企業を避けるようにしていたそうです。特に、友人のSNS投稿を見て「この会社はやめておこう」と判断したこともあったといいます。
さらに、社会課題の解決に時間を使える取り組みに魅力を感じ、それが入社の決め手になったそうです。起業までは考えなかったものの、自分のキャリアを築きながら社会に貢献できるなら挑戦したいと語っています。
スマートバランス就活生は、環境意識を持ちつつも情報の信頼性を重視し、現実的なキャリアとのバランスを取ろうとしていることがうかがえます。
環境に配慮した企業を積極的に選ぶ「グリーンアクティブ就活生」
Y.Iさんは、企業が利益の一部を環境保護に寄付していることを知り、本気で取り組む企業で働きたいと考えたグリーンアクティブ就活生です。自身の仕事が収益につながり、それが環境貢献にもなると感じたことが、大きなモチベーションになりました。
また、志望企業を選ぶ際は、不祥事や環境・人権問題がないかを事前に調査しています。家族との会話の中でネガティブな情報を聞くこともあり、環境やSDGsに配慮していない企業は成長が難しいと判断し、志望先から外したそうです。
Y.Iさんのコメントからも、グリーンアクティブ就活生は、企業の具体的な取り組みや信頼できる情報を重視し、将来性を見極めた上で判断していることが分かります。
■環境意識が高い!グリーンアクティブ就活生の3つの特徴
デカボLabが今回の調査を踏まえて定義づけた、グリーンアクティブ就活生の特徴は以下の通りです。
特徴1:企業の環境への取り組みを就活の軸にする
特徴2:就活への意識が高い
特徴3:面接でサステナブルや環境について語る
これらの特徴に沿って、実際にZ世代就活生の意見も踏まえながら調査結果を解説していきます。
特徴1: 企業の環境への取り組みを就活の軸にする
就活プラットフォーム「BaseMe」を運営する株式会社アレスグッドの代表取締役CEO、勝見仁泰さんによると、BaseMeの利用者の中には、環境への取り組みを入社の決め手とする学生もいるそうです。
同じ業界で最大手と3位・4位の企業から内定を得ても、必ずしも最大手を選ばず、キャリアや業務内容を総合的に判断する傾向があります。特に環境問題を重視する学生は、大手の内定を辞退し、環境配慮に積極的な企業を選ぶケースも確認されています。
また、調査によると、グリーンアクティブ就活生は企業ブランドや知名度よりも環境への取り組みを優先する傾向があることが明らかになりました。
就職活動において環境問題と他の要素を比較した際、特にブランドや知名度より環境を重視する割合が高いことが判明。また、環境問題を優先するか迷う層も多く、環境への取り組みが就活の重要な判断基準になっていることがうかがえます。
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特徴2: 就活への意識が高い
就活への熱心さと環境意識の高さには相関があることが明らかになりました。調査では、就活に真剣な学生ほど環境問題への関心が高い傾向が見られます。
また、就活に熱心な学生ほど「環境問題にも目を向けるべき」というプレッシャーや社会的な期待を感じている可能性があります。こうした意識が、企業選びで環境への取り組みを重視する要因の一つになっていると考えられます。
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また、他社の調査によると、就活に熱心に取り組んだ学生ほど、入社後の満足度や1~3年目の職務満足度が高く、パフォーマンスも優れていることが明らかになっています。
(参考:
パーソル総合研究所調査 現在の就活生・データから見る5つのタイプ)
特徴3: 面接でサステナブルや環境について語る
企業の面接では、志望動機や自己PRが一般的ですが、最近は環境やサステナビリティに関する話題も増えつつあります。
調査によると、「面接で環境やサステナブルについて話したことがある」と回答したのは全体の約2割。環境意識の高い層では半数以上が経験ありと答えています。
まだ多数派ではありませんが、5人に1人は環境に触れる計算になり、意外に多いと感じる人も多いのではないでしょうか。
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実際に、面接でサステナブルな取り組みについて語った経験のある学生に、そのエピソードを伺いました。
[表1:
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さらに、就活プラットフォーム「BaseMe」を運営する勝見さんにもお話を伺いました。
[表2:
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これらのコメントからも分かるように、就活において重要なのは、環境問題への関心の有無だけではなく、それに対してどのように行動し、どのような学びや成果を得たのか、そしてこれからどのように行動していくのかという点です。具体的な行動や姿勢が、企業との接点をより強固なものにする鍵となるでしょう。
■Z世代とサステナブルな未来をつなぐ「デカボLab」
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デカボLabは、Z世代の生活者に焦点を当て、彼らのサステナブルな取り組みや行動、トレンドに関する深いインサイトを提供する情報発信のプラットフォームです。
私たちは、Z世代が持続可能な未来に向けて、実際にアクションを起こすためのきっかけを提供し、彼らが楽しく取り組めるような内容を発信していきます。
■Z世代の行動変容を促したい企業の皆様へ
Z世代の行動変容を促したい企業の皆様にも、デカボLabが提供する情報やネットワークを活用いただけます。Z世代と共に、サステナブルな未来を築くための新しい可能性を探りましょう。興味をお持ちの企業様は、こちらからお問い合わせください。
https://contact.earth-hacks.jp/
<調査概要>
調査主体 :Earth hacks株式会社、株式会社seamint.
調査方法 :LINEリサーチ プラットフォーム利用による調査
調査対象者 :全国22~25歳の就活経験者
有効回答数 :300名
調査期間 :2024年11月27日~11月29日
その他、座談会を開催し、Z世代3名から意見を収集
※Z世代とは=1996年~2012年生まれの世代
なお、今回の調査では1996年生まれから2006年生まれのZ世代を対象として実施しました。
<共創型プラットフォーム「Earth hacks」について>
「Earth hacks」は、Z世代をはじめとする脱炭素に関心がある方や、まだよく知らないという方にも脱炭素に向けた活動を身近に感じてもらえるよう、自分の生活にも取り入れたいと思えるライフスタイルやエシカルな商品の情報を提供したり、生活者の声をもとに、脱炭素関連商品・サービスや事業の開発を目指す共創型のプラットフォームです。CO2e*を従来の製品と比較し、削減率(%)を表示するというユニークなアプローチ「デカボスコア」を企業や団体に提供しています。「Earth hacks」サイト内ではデカボスコアと共に環境価値の高い商品を紹介するなど、企業主体ではなく、Z世代をはじめとした生活者が楽しみながら脱炭素に貢献できる仕組みを提供しています。また、実際のビジネス課題を通じて社会課題の解決を考え、企業と学生が共創するビジネスコンテストプログラム「デカボチャレンジ」も実施し、企業とZ世代の脱炭素社会に資するビジネス共創を促進する取り組みも行っています。他にも、行政・地方自治体に向けたソリューションとして「Earth hacks for Local」の提供を開始しています。
*1 CO2e とは、CO2 相当量に換算した値のこと
□ウェブサイト:
https://co.earth-hacks.jp/
□Instagramアカウント:
https://www.instagram.com/earthhacks プレスリリース提供:PR TIMES
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記事提供:PRTimes