【介護マーケティング研究所by介護ポストセブン】介護に使われる「福祉車両」についての購入動向&利用実態を調査! 購入者の満足度が高いのは「普段使い」 その”使い勝手”のよさが一般に浸透してない課題も
株式会社小学館

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福祉車両の利用実態を調査(写真はイメージ 写真/Getty Images)
介護マーケティング研究所by介護ポストセブン(小学館運営)は、『介護ポストセブン』会員組織『介護のなかま』登録者を対象とした「福祉車両」についての購入動向と利用の実態調査を実施しました。その結果を報告します。
●調査概要
福祉車両は、大きく分けて、介護車と自操車があります。介護車では、シートが回転・昇降したり、車椅子のまま乗りやすいようにスロープがついていたりと特別な装備が搭載されています。家庭で利用される以外にも、介護施設や特別支援学校などの送迎車として広く活用されていますが、実際どのくらい福祉車両は、知られているのでしょうか。
今回、介護の関心が高い人に、福祉車両(主に介護車両)に対する認知度やイメージを調査しました。また、実際に福祉車両を購入した人・購入を検討している人・検討したが購入をやめた人・購入を検討したことがない人、それぞれに「購入(した・検討した・しなかった)理由」や「情報収集の方法」、「福祉車両に希望すること」などを聞き、具体的な購入動向と利用の実態を探りました。
■アンケート概要
調査主体:介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査対象:『介護ポストセブン』会員組織『介護のなかま』登録者
調査期間:2025年2月14日~2月25日
有効回答者数:3,133名
【調査結果サマリー】
・介護に関心が高い人であっても、「福祉車両」について約3割が知らないと回答し、まだまだ認知度が高いとはいえない一方で、「知っている」と答えた人からは、福祉車両は、「車いすや身体が不自由な人が乗りやすい車」というイメージが根付いている。
・福祉車両のメーカー認知順位では1位がトヨタ自動車、車種は「シエンタ」という結果に。
・コンパクトカーが人気で、実際に購入された車種の調査では、「N-BOX(本田技研工業)」が1位。
・福祉車両には、介護する人・される人が抱えるさまざまな負担を減らすことに加え、見た目も含め、介護以外のシーンで日常的な使いやすさや手頃な価格も重視されている。
・福祉車両を購入する際は、車両本体の消費税が非課税であることや、自治体の助成金制度などの優遇制度があることが、あまり浸透しておらず、今後、認知を高める必要がある。
【調査詳細一部抜粋】
【回答者全員(3,133名)】
◆福祉車両に対する認知度
●約3割が「知らない」と回答
「福祉車両を知っていますか?」と質問したところ、68.62%の人が「知っている」と回答しました。一方、31.38%の人が「知らない」と回答していることから、福祉車両は、介護に関心が高い人たちであっても、まだ十分な認知があるとは言えない状況であることが判明しました(図1)。
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福祉車両の認知度(図1)
◆福祉車両に対するイメージ
●「身体が不自由な人でも乗りやすく、車いすのまま乗れる」というイメージが強い
前問で「福祉車両を知っている」と回答した2,150名に「福祉車両と聞いてどんなイメージを持ちますか?」という質問をしたところ、「高齢や障がいなどで身体が不自由な人が乗りやすい工夫が施されている」と回答した人が87.67%と最も多く、続いて「車いすのまま乗れる」と回答した人が81.26%でした。
福祉車両に対して、「乗り降りがしやすい工夫や機能のある車である」というイメージは、福祉車両を知っている多くの人に定着していることがわかります(図2)。
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福祉車両のイメージ(図2)
◆メーカー認知
●トヨタ自動車が一番知られているメーカー、車種は「シエンタ」
「福祉車両を知っている」と回答した2,150名に「知っている、福祉車両を販売しているメーカー」を選択方式で質問したところ、1位がトヨタ自動車(64.70%)、2位が日産自動車(43.49%)、3位が本田技研工業(28.05%)となりました。(図3)。また、知っている車種は、1位が「シエンタ(トヨタ自動車)」(37.40%)、2位「ノア(トヨタ自動車)」(33.63%)、3位「セレナ(日産自動車)」(33.5%)、4位「フリード(本田技研工業)」(21.30%)でした(図4)。
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メーカーの認知度(図3)
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知っている車種(図4)
◆優遇制度の認知
●福祉車両を購入する際の優遇制度を知らない人は5割以上
福祉車両を購入する際、本体価格の消費税が非課税になる他、助成金制度のある自治体もありますが、こうした優遇制度の認知を質問したところ「知っていた」(11.49%)、「聞いたことはあったが、詳細は知らなかった」(3.68%)、「知らなかった」(52.82%)という結果になりました(図5)。
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優遇制度の認知度(図5)
【購入したことがある人】への調査
◆購入した福祉車両の車種は?
●N-BOX(本田技研工業)が1位に
実際に購入した車種は、1位がN-BOX(本田技研工業)、2位がシエンタ(トヨタ自動車)、3位タント(ダイハツ工業)となりました。軽自動車やコンパクトカーの人気が高く、一般車含むN-BOXシリーズは、軽自動車の新車販売台数で10年連続ナンバーワン(全国軽自動車協会連合会調べ)となっていますが、福祉車両としても、購入者が多いことがわかる結果となりました。
購入された福祉車両の詳しい順位は、お問い合わせください。
他にも【購入を検討している】【購入を検討したが、購入しなかった】【購入を検討したことがない】ケースに分けて、情報の入手先、購入検討中の具体的な車種名、購入(予定)場所、福祉車両に望むことなどを調査しています。
【購入を検討したが、購入しなかった人】への調査
◆どんな福祉車両があれば購入したいか?
●低価格ながら「普段使い」や「シートアレンジ」などができ、「乗り降りしやすい」車
「どんな福祉車両があれば、購入の再検討や購入したいと思いますか」と自由記述形式で質問したところ、最も多かったのは「低価格」という回答だった。また、「普段使いできる」や「用途に合わせて仕様を変えられる」といった回答が多くあった。
他にも、「一般のレジャーにもスマートな車」であることや「ドライブなど普段の使用にも気楽に乗れる車両」、また「いつも介護で使うわけではないので、お洒落感覚が欲しい」といった声もあり、「普段」から乗ることを楽しめる福祉車両なら欲しいと感じていることが窺える回答が目立った。
◆本調査結果を通じて
福祉車両は、車いすや身体が不自由な人が乗りやすい車であるというイメージは定着している一方で、実際の使い勝手や価格の優遇制度などはまだまだ浸透していないことがわかりました。
特に価格への不安を抱く人は多く、サブスクやシェアサービスなど、一般車両と同様のスタイルで福祉車両を利用できる仕組みへの期待の声があります。すべての人が平等に利用方法を選択できる環境や機会の整備は、社会全体で取り組むべき課題でしょう。
実際に福祉車両を購入した人は、購入して良かった点として「車いすのまま乗り降りできる」「座席への乗り降りがしやすい」という意見に加え、「日常使いと併用できる」と答えた人が多かったです。一方で、購入を検討したが、購入したらなかった人は、「どんな福祉車両があれば、購入を検討するか」という問いに対して、「普段使いできる」という回答が目立ちました。
すなわち、現在販売されている福祉車両の多くは、日常使いとしてもすでに魅力的であるにも関わらず、購入者以外では、先入観として「介護専用である」「普段使いしづらい」といった印象を抱いている人が多いことがわかる調査結果となりました。
介護をする人、介護をされる人、双方にとっての便利さだけでなく、車両自体の魅力をアピールすることも購買機会を増やすきっかけとなるのではないでしょうか。
※掲載しているデータは調査の一部です。掲載していないデータや自由記述設問に寄せられたコメント詳細については、以下までお問い合わせください。お問い合わせの際は、企業・部署名をご明記ください。
介護マーケティング研究所
https://kaigo-postseven.com/contact
担当:小学館 広告局
【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。
出典:【「福祉車両」についての購入動向&利用実態調査】(介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン)
https://kaigo-postseven.com/189736
『介護マーケティング調査研究所』 by介護ポストセブンは、現在まさに介護中の方、介護に関心の高い方のリアルなデータをもとに、ユーザー動向分析・マーケティング・認知度向上・商品開発に役立てられるサービスを目指しています。
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