順天堂大学発の研究チームが「XPRIZE Healthspan」準決勝進出
学校法人 順天堂
~世界40チームに日本から選出~
順天堂大学(学長:代田浩之)の堀江重郎教授(大学院医学研究科 創造長寿医学講座)が主導する研究グループ「Japan Longevity Consortium(JLC)」は、東京大学、大阪大学との共同チームとして、国際科学技術コンペティション「XPRIZE Healthspan」において、準決勝進出(TOP 40)チームに選出されました。
本コンペティションは、XPRIZE財団およびHevolution財団が主催し、人の健康寿命(Healthspan)を大幅に延ばす医科学的アプローチを競うものです。JLCには堀江教授に加え、本学大学院神経学 服部信孝特任教授、代謝内分泌内科学 綿田裕孝教授、スポーツ医学・スポートロジー 田村好史教授、東京大学大学 老年病学小川純人教授、大阪大学 吉森 保栄誉教授が参画し学際的なアプローチによる健康プログラムを開発いたします。
ポイント
● 順天堂大学発の研究チームが国際科学技術コンペティション「XPRIZE Healthspan」において、準決勝進出(TOP 40)チームに選出
● 本コンペティションは、人の健康寿命(Healthspan)を大幅に延ばす医科学的アプローチを世界で競うもの
● 順天堂大学は東京大学、大阪大学とともに、創造長寿医学、泌尿器科学、神経学、糖尿病内分泌学、スポーツ医学、老年医学を統合した健康プログラムを開発する
■背景
XPRIZEは米国に拠点を置く賞金型の国際研究開発プラットフォームであり、「課題解決型イノベーション」を促進することを目的としています。参加者は技術・科学・社会の課題に対して成果を競い、達成度に応じて高額の賞金が授与されます。これまでに宇宙探査、海洋探査、炭素除去、教育など多岐にわたるテーマが扱われてきました。今回のHealthspan XPRIZEは、健康寿命の延伸を目指す初のグローバルな競争的研究であり、老化の科学的理解と社会ニーズの交差点に挑む取り組みです。
XPRIZE Healthspanは、加齢のメカニズム解明やバイオマーカーの進歩を背景に、科学的根拠に基づいた介入で健康な人生期間を大幅に伸ばすことを目指しています。
※詳細は
https://www.xprize.org/prizes/healthspanを参照
■プロジェクトの内容
<科学と伝統の融合による健康寿命の延伸>
本チームは、以下の要素を融合させた革新的な健康長寿介入モデルを提案しています。
・生物学的年齢(Biomarkers of Aging)を用いた加齢評価
・和食に基づいた時間健康食の設計
・自律神経を整える生活様式
・腸内環境の再構築
これらを個別最適化しながら組み合わせることで、認知力、免疫力、筋力など「身体機能の若返り」をめざす試みです。
堀江教授のコメント
日本の知恵と先端医学の融合が、世界の健康長寿の課題に貢献できることを光栄に思います。順天堂大学が長年蓄積してきた臨床研究・医療人育成の力を、今後は世界に向けて展開していきたいと考えています。
■今後の展開
順天堂大学では、本プロジェクトを通じて、次のような発展的展開を見込んでいます。
・エビデンスに基づく「未来型健康プログラム」の開発と社会実装
・医療と文化・環境を統合した「統合型ウェルネス医療」の教育プログラム構築
・国際的な研究連携・臨床応用の推進(アジア・欧米とのネットワーク形成)
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes