クラウド電子薬歴『CARADA 電子薬歴 Solamichi』とAI薬歴作成支援機能「AI音声入力」、薬樹の調剤薬局全店舗に導入決定!
株式会社ソラミチシステム

~業務効率化を図り、薬剤師の負担軽減と対人業務に注力できる体制づくりへ~
株式会社ソラミチシステム(以下、「当社」)が提供する、クラウド電子薬歴『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下、『CARADA 電子薬歴』)と、オプションであるAI薬歴作成支援機能「AI音声入力」が、薬樹株式会社(以下、「薬樹」)が運営する調剤薬局全店舗(約140店舗)に導入することが決定し、順次導入を開始しています。
薬樹では、2024年11月より患者の症状や薬剤の処方内容、指導履歴などを記録できる『CARADA 電子薬歴』と、薬剤師が患者に行った服薬指導の会話を生成AIが自動で要約しテキストで表示する「AI音声入力」を一部店舗で先行導入してきました。その結果、業務効率化の効果が確認できたため、今回、全店舗への導入となりました。
当社は今後も、『CARADA 電子薬歴』の提供を通じて、薬剤師の対人業務の充実と薬局業務の効率化を支援し、地域に信頼される薬局づくりに貢献していきます。
◆より質の高い服薬指導を目指し、薬樹の全店舗で『CARADA 電子薬歴』と「AI音声入力」の導入がスタート!
近年の診療報酬改定※1では、調剤料などの対物業務の点数が見直される一方で、服薬指導や服薬フォローアップなどの対人業務の評価が強化されています。厚生労働省の「薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループとりまとめ」※2でも、処方箋受付時以外の対人業務の充実が必要とされており、対人業務に注力できる体制の整備が薬局にとって重要な課題のひとつとなっています。
首都圏に約140店舗の調剤薬局を展開する薬樹は「まちの皆さまと共に健康な毎日をつくり 笑顔とありがとうの輪を広げる」という理念のもと、薬だけでなく未病・予防から心身の健康を支援する「健康屋」を目指してかかりつけ薬局の推進に取り組んでいます。そのようななか、薬樹では、薬歴の記載を勤務時間中に完了できずに残業が発生したり、薬歴記載の時間を確保することで、他の業務が後回しになったりするといった課題がありました。
こうした背景を踏まえ、2024年11月より一部店舗にて『CARADA 電子薬歴』とオプションである「AI音声入力」を導入し、効果検証を進めてきました。その結果、「約85%の薬歴記載がその場で完了できた」「業務効率化により患者との会話に集中しやすくなった」などの効果が確認でき、薬樹が運営する調剤薬局全店舗(約140店舗)への導入が決定しました。
◆業務効率化と対人業務の両立へ!『CARADA 電子薬歴』と「AI音声入力」で薬局現場の質を向上
『CARADA 電子薬歴』は、患者の症状や薬剤の処方内容、指導履歴などを記録できるクラウド型の電子薬歴システムです。処方に際して飲み合わせの危険性が高い薬剤のチェック機能や、患者への服薬指導内容のナビゲーション機能など薬剤師の業務をサポートする機能を搭載しています。
また当社では、薬歴作成にかかる手間を削減し業務効率化を図るとともに、かかりつけ薬剤師・薬局としての役割をより発揮できる体制づくりの支援を目指し、株式会社corteと、ChatGPTを活用したAI薬歴作成支援機能「corte(コルテ)※3」を共同開発しました。2024年6月に「corte」がリリースされ、2024年10月に、「corte」が『CARADA 電子薬歴』に新機能「AI音声入力」として搭載されました。
「AI音声入力」は、薬剤師による患者への服薬指導中の会話を録音し、実際の指導内容や患者が伝えた症状など薬歴に必要な情報を生成AIが自動で要約しテキストにて表示します。服薬指導の前後に「AI音声入力」内の録音ボタンを押すだけで簡単に利用でき、自動生成された内容を確認し必要事項を転記し薬歴の作成が可能です※4。
『CARADA 電子薬歴』と「AI音声入力」の活用により、薬剤師は服薬指導の際のメモやその後の書き起こしなどが不要になるため、薬歴記載業務にかかる時間を短縮するなど、業務効率化を図るとともに、患者からの症状のヒアリングや服薬指導により一層注力できるようになることで、薬剤師の服薬指導の質の向上もサポートします。
【『CARADA 電子薬歴』の特長】
●処方に際して飲み合わせの危険性が高い薬剤のチェック機能で安全な処方判断を支援
●自動で作成された指導文にチェックを入れて反映することで、簡単に薬歴作成が可能
●処方に応じた指導文を自動提示し、加算取得をサポート
●薬歴記載の際に必要な指導文をテンプレートとして登録することができ、薬歴記載時間を短縮
●パソコン、タブレット、スマートフォンで使用できるため、在宅訪問先でも利用可能
【「AI音声入力」の特長】
●服薬指導時に会話を録音するだけで、薬歴作成が可能
●薬歴に不要な会話をカットし作成(方言にも対応可)
●SOAP形式※5のテキストを自動生成するため、医療介護のチームにおける情報共有もスムーズ
(SOAP形式以外でも出力は可能)
●処方日数や残薬数などの数値や、病名、薬名もしっかり入力
[画像:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77012/97/77012-97-3ddce986001c1ec119fc2b1f132cfad4-997x559.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
◆薬樹株式会社 代表取締役社長 青山 恭宏氏からのコメント
地域医療における薬剤師の役割は拡大し、患者さまとの丁寧な対話を通じた服薬指導や健康サポートなどの対人業務の重要性が益々増しています。
弊社では、薬剤師が対人業務により集中出来る体制作りを喫緊の課題のひとつと考え、様々なシステム投資の検討を進めてまいりました。
今般導入した『CARADA 電子薬歴』と「AI音声入力」は、我々の期待通りに、薬剤師の薬歴作成にかかる時間の大幅削減を実現し、その結果、薬剤師が患者さまと向き合う時間をより多く作ることが出来ました。
「難しい手技は特になく、スムーズにサービスを利用できる」、「早く自分の店舗でも利用したい」との声も多かったため、想定以上のピッチではありましたが、今年6月にも全店導入の予定です。また「患者さまとのコミュニケーションがより充実したと感じる」という嬉しい声も多く、業務の効率化は、我々の想定以上に、薬剤師と患者さまとの関係構築にも、とても良い影響を与えていると実感しています。
このような薬剤師の専門性を最大限に発揮できる環境の整備は「まちの皆さまと共に健康な毎日をつくり 笑顔とありがとうの輪を広げる」という、薬樹の経営理念の実践、そして、地域のかかりつけ薬局としての機能を力強く後押ししてくれるものであり、引き続き真摯に取り組んでいく所存です。
◆株式会社ソラミチシステム 代表取締役社長 田浦 貴大からのコメント
ソラミチシステムは、「最高の仲間と、最高の医療を!」をミッションに掲げ、薬局・薬剤師の皆さまと共に、業務負担の軽減と医療の質向上に取り組んでいます。
近年、薬剤師を取り巻く環境は大きく変化しており、調剤業務や薬歴作成といった対物業務の負担増により、本来注力すべき服薬指導などの対人業務に十分な時間を確保することが難しいという課題が現場で広がっています。こうした背景から、私たちはクラウド電子薬歴『CARADA 電子薬歴』と、AI薬歴作成支援機能「AI音声入力」を通じて、薬剤師の時間創出と業務の質的転換をサポートしてまいりました。
このたび、首都圏に約140店舗を展開する薬樹株式会社様において導入が開始されたことは、業界全体にとって非常に大きな意義を持つものと考えています。現場に根ざした課題意識と高い医療品質へのこだわりをお持ちの薬樹様に共感いただき、『CARADA 電子薬歴』と「AI音声入力」が日常業務の中で役立てられることを非常に嬉しく思います。今後も、薬剤師の専門性がより発揮される医療現場づくりに向けて、現場とともに進化を続けてまいります。
【薬樹株式会社について】
https://www.yakuju.co.jp/
薬樹株式会社は、1979年に神奈川県で創業し、首都圏を中心に約140店舗の保険調剤薬局を展開する企業です。
同社は、薬剤師だけでなく、管理栄養士や理学療法士も在籍しており、薬・食事・運動の3軸で、治療だけでなく病気の予防にも取り組んでいます。
また、在宅医療にも注力し、訪問薬局として地域医療に貢献しており、さらに、地域密着型の「かかりつけ薬局」として、健康相談会の開催や、未病・予防の取り組みを推進しています。
【株式会社corteについて】
https://hp1.corteai.jp/
株式会社corteは、「AIで医療の未来を開拓し、患者の明日を創造する。」を企業理念とし、生成AI×ヘルスケアの企業として2023年8月に設立されました。東大法学部卒の升澤が代表を務めるベンチャー企業です。
2024年5月には国内初のAI薬歴作成サービス「corte」を開発し、この分野のトップランナーとして契約数を伸ばし続けています。
今後も患者のため、医療業界のためになるAIサービスを展開していく予定です。
【株式会社ソラミチシステムについて】
医療情報ネットワーク整備などの取り組みを通じて、医療におけるムリ・ムダを排除し、一人ひとりに最適化された医療の提供の実現を目指し、株式会社エムティーアイの子会社として2018年に設立しました。薬局のDXを推進するクラウド電子薬歴『CARADA 電子薬歴 Solamichi』の提供を2019年より開始し、薬局運営における「対人業務の質の向上」と「生産性の向上」のために、様々な薬剤師業務をナビゲーション・サポートしています。
『CARADA 電子薬歴 Solamichi』についてはこちら:
https://bit.ly/site_solamichi_20211216
※1 厚生労働省保険局医療課「令和6年度診療報酬改定の概要」
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001238903.pdf
※2 令和4年7月11日 厚生労働省「薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループとりまとめ~薬剤師が地域で
活躍するためのアクションプラン~」
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000963757.pdf?utm_source=chatgpt.com
※3 「corte」は、株式会社corteより特許出願中。
※4 「AI音声入力」は、薬剤師と患者の会話の議事録作成サービスです。実際の会話を要約するため、会話の内容によっては、
生成された文章が薬歴の要件を満たさない可能性があります。要約された内容が適切なものか、薬剤師による確認が必要で
す。
※5 SOAP形式とは医療・看護の分野におけるカルテ記載方法のひとつ。「S(subjective):主観的情報」
「O(objective):客観的情報」「A(assessment):評価」「P(plan):計画」の4つの項目に沿って記載する。
※CARADAは、株式会社エムティーアイの商標または登録商標です。
※Solamichiは、株式会社ソラミチシステムの登録商標です。
※corteは、株式会社corteの商標登録です。
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes