“心を置き去りにしない”治療を目指して｜患者の半数以上が「孤独を感じる」。不妊治療に寄り添う“こころのサポート”「看護師外来」をスタート
医療法人社団よしひろウィメンズクリニック
～ 不妊治療の保険適用で治療へのアクセスは広がる一方、「心のケア」は置き去りに。“見えない痛み”に応える新たな支援体制 ～
不妊治療・体外受精を専門とする「よしひろウィメンズクリニック」（
https://yoshihiro-womens.clinic 所在地：東京都台東区 院長：佐藤 善啓）は、2025年5月より、新たな取り組みとして「看護師外来 ～こころのサポート～」をスタートしました。
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2022年より、不妊治療の一部が保険適用されたことで、治療を受ける選択肢は広がりました。しかしその一方で、不妊治療中の「心」における問題として、体外受精等の不妊治療初期の段階にもかかわらず、軽度以上の「抑うつ症状を抱える人」の割合は54.0％にのぼるという調査実態も公表されています。（出典：国立成育医療研究センター「体外受精等の高度不妊治療を受ける女性のメンタルヘルスを対象とした日本で唯一の疫学調査（2021年）」）
「治療の出口が見えない」「孤独感や不安に押しつぶされそう」といった、“見えない痛み”を抱える患者の声が後を絶ちません。
こうした中、よしひろウィメンズクリニックでは、身体だけでなく“心”のケアにも光をあてるべく、看護師による心理的サポート「看護師外来～こころのサポート～」を新たにスタートしました。
以前から「共感し合える“語りの場”がほしい」という患者様からの声も多く寄せられており、治療に伴う迷いや不安を言葉にし「共有・対話」ができるこの外来は、患者様からの期待も高まっています。
医療的なアプローチに加え、心理的な伴走のあり方が問われる昨今。
専門知識を持つ看護師が患者様の疑問や不安に耳を傾け、心の負担を軽減しながら、より安心して治療に臨める環境を整えてまいります。
名称：よしひろウィメンズクリニック「看護師外来～こころのサポート～」
開始日：2025年5月
対象：よしひろウィメンズクリニックに通院中の患者様
特徴：
《医療的サポートと心理的サポートの「ハイブリッドケア」の実現》
・医療的なサポートに加え、看護師による心理的な安心感を届ける取り組み
・不安や迷いに継続して寄り添う、定期フォローアップ体制
内容：
・不妊治療中の悩みや不安のヒアリング
・日常生活や夫婦関係における相談対応
・医師との橋渡しや情報整理のサポート
・必要に応じたカウンセラーへの紹介
不妊治療は、身体的な負担だけでなく、精神的なストレスや孤独など“見えない痛み”を伴います。治療の長期化によっても、「先が見えない」「誰にも本音を言えない」といった焦燥感や孤独感を抱える方も少なくありません。
しかし、こうした“こころの揺らぎ”をじっくり話せる機会は限られているのが実情です。
こうした声に応えるかたちで、「看護師外来～こころのサポート～」が発足しました。医療的な判断とは異なる視点から、治療に伴う日常的な悩みや不安を安心して共有できる“対話の場”として、今後もさらに強化してまいります。
よしひろウィメンズクリニックでは、2024年夏に、治療中の患者16名を対象に座談会を実施しました。その結果、不妊治療に伴う「孤独感」や「心理的ストレス」を語る声が多くあがりました。
■ 不妊治療に伴う“孤立”と“語れないつらさ”ー患者の半数以上が「孤独を感じる」と回答
・50%（8名）が「不妊治療による孤立感・友人関係の断絶」を経験
・約60%（10名）が「安心して語れるコミュニティの必要性」を訴え、約35%（6名）が「治療中に寄
り添うカウンセラーの存在」を希望
「治療の経過や結果を周囲に話しづらくなり、SNSや友人関係を遮断してしまう。」「パートナー以外に話せる人がいない。」このような“孤立化”が、治療の継続意欲や精神的安定に大きく影響している実態が浮き彫りになりました。
また、座談会では「同じ悩みを抱えた人同士の交流会」や「不妊治療に特化したコミュニティ」へのニーズが強く、共感し合える“語りの場”を求める声が多数見られました。
■「声をかけてくれるだけで救われる」 患者が求める“場”とは
・「周りに妊娠を伝えづらく、結果が出ない自分を責めてしまう」
・「流産後、誰にも相談できず、一人で病院探しから手術までした」
・「話せる人がいない。誰かに“わかる”って言ってもらえるだけで心が軽くなる」
・「病院内に安心して会話できる“お茶会”や“話せる日”があったら助かる」
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婦人科看護師・保健師／セラピスト 井上 かおり（いのうえ・かおり）
「心を置き去りにしない治療を」ー看護師だからこそ届けられる“共感”と“安心の居場所”を目指して。
「看護師外来～こころのサポート～」は、日々患者さんと向き合ってきた看護師自身の強い想いから生まれました。
井上看護師は自らの経験を通じて、治療中に感じる孤独や不安、焦りといった“こころの揺らぎ”に丁寧に寄り添うことの重要性を実感し、「安心して思いを話せる場所を院内に設けたい」と語ります。
「一人で抱え込みがちな想いや葛藤を、否定されることなく受け止められる対話の場をつくることで、患者さんが少しでも前向きに、治療と向き合えるよう支援したい。」
このような想いから、医療的なサポートに加えて、心理的な安心感を届ける取り組みが始まりました。
また、治療の終結を見据えたご夫婦へのサポートにも意欲を示しており、「どんな選択をしても、自分の人生を肯定できるように寄り添いたい」と話します。
「女性の笑顔が社会を元気にする」
一人ひとりが自分の身体や人生を大切にできるよう、目の前の患者さんと真摯に向き合っていきたいという信念が、この外来には込められています。
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“こころのサポート”の一環として、井上看護師による「ハーブボールワークショップ」も昨年より定期的に開催しています。
温熱療法とアロマテラピーを組み合わせた、香り豊かで温かなハーブボール。心と身体の緊張をほぐし、深いリラックスもたらすひと時として、参加された患者様から高い満足度を得ています。
また、コミュニケーションの場としても、他の患者様やスタッフとの会話を楽しむ中で、「孤独感が軽減された」との声も寄せられました。共通の体験を通じて、温かく安心感のあるコミュニティの雰囲気が、自然と育まれています。
実際の参加者からは、「ハーブボールの香りや温かさに癒され、他の患者との交流も楽しかった。良い病院だと改めて感じた。」 「普段会えない同世代の方々と交流ができて、心が軽くなった。」 「クリニックのスタッフさんとの新しい関係構築ができたことが嬉しかった。」といった声が寄せられました。
「ハーブボールワークショップ」は、患者様に寄り添う大切なひと時として、今後も継続して取り組んでまいります。
次回の開催は2025年夏を予定しており、詳細が決まり次第、当院のホームページに掲載いたします。
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よしひろウィメンズクリニックでは、患者さんのリアルな声を起点に、心身両面のケアを統合したサポート体制を構築しています。
「看護師外来～こころのサポート～」は、日常のちょっとした不安から治療に対する葛藤まで、安心して話せる“対話の場”としてスタートしました。
今後は、1対1の相談にとどまらず、グループ対話の場や外部専門職との連携も視野に入れながら、より包括的なケアを目指してまいります。
“結果”だけでなく、“過程の心のケア”も重視することで、患者さん一人ひとりが自分らしく治療と向き合える環境を整えてまいります。
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よしひろウィメンズクリニックは、「こころに寄り添う不妊治療」を理念に掲げ、東京都台東区・上野エリアにて体外受精（IVF）を中心とした高度生殖医療を提供する専門クリニックです。
患者様一人ひとりの想いと向き合い、「悩むことも、選ぶことも、あきらめない」ためのサポート体制を整えています。
最新の医療設備と専門医による丁寧な診療に加え、看護師による相談外来や心理的サポート、ピアサポートなど、身体と心の両面から安心して通える環境づくりを大切にしています。
治療の経済的・時間的な効率性にも配慮し、ライフプランを大切にした選択ができるよう、情報提供と対話を重視した診療を実践しています。
＜本リリースに関する報道関係のお問い合わせ先＞
よしひろウィメンズクリニック PR/広報窓口
Mail：yw.clinic.pr@mmany.co.jp
プレスリリース提供：PR TIMES
記事提供：PRTimes
