モデルナ、パンデミックインフルエンザプログラムの最新情報を発表
Moderna, Inc.
この資料は、モデルナ(マサチューセッツ州ケンブリッジ)が2025年5月28日(現地時間)に発表したものを日本語に翻訳したもので、報道関係者の皆さまに参考資料として提供するものです。資料の内容および解釈については、英語が優先されます。英語版は、
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- H5型鳥インフルエンザワクチンの第1/2相試験で良好な中間結果を公表- 米国保健福祉省(HHS)より、パンデミック前のインフルエンザワクチンの後期開発に関する支援の打ち切り通知を受領
【米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、2025年5月28日発】モデルナ(NASDAQ:MRNA))は本日、開発中のパンデミックインフルエンザワクチン「mRNA-1018」について、18歳以上の健康な成人約300人を対象とした第1/2相臨床試験(NCT05972174)における安全性および免疫原性の中間データが良好であったことを発表しました。本中間結果は、H5型鳥インフルエンザウイルスを標的としたワクチン候補に焦点を当てたものです。
モデルナは、米国保健福祉省(HHS)と連携して本プログラムを後期開発へ進めることを予定していましたが、本日、HHSよりパンデミック前インフルエンザワクチンの後期開発および購入権に関する支援の打ち切り通知を受領しました。
モデルナの最高経営責任者ステファン・バンセルは「HHSからの資金提供打ち切りは不確実性をもたらしますが、H5型鳥インフルエンザワクチンの第1/2相試験において強力な免疫応答と良好な安全性プロファイルを示しました。今後は、このプログラムの代替的な進行方法を検討していきます。今回のパンデミックインフルエンザに関する臨床データは、新たな健康脅威への対策として、mRNA技術が果たす重要な役割を改めて示しています」と述べています。
この第1/2相試験では、モデルナの開発中ワクチンを2回接種するレジメンで評価が行われました。mRNA-1018は迅速かつ強力で持続的な免疫応答を示しました。接種前の段階では、保護に相関するとされる血球凝集抑制(HAI)抗体価が1:40以上の被験者は2.1%と、既存の免疫はほとんど認められませんでしたが、2回目接種から3週間後の43日目には、97.8%の被験者がHAI抗体価1:40以上を達成し、抗体価はベースラインから平均44.5倍に増加しました。
本ワクチンは概ね良好に忍容され、投与制限となるような有害事象は観察されませんでした。報告された副反応の多くはグレード1または2にとどまり、接種回数や1回目と2回目の間で大きな差は見られませんでした。さらなるデータは、今後の学会等で発表予定です。
モデルナは、同社のパンデミック対策への戦略的コミットメントに基づき、H5プログラムの後期開発および製造に関する代替手段を検討していく予定です。
モデルナについて
モデルナは、mRNA医薬品分野における革新的リーダーです。mRNA技術の進展を通して、モデルナは医薬品の製造方法を根本から変え、疾患の治療と予防へのアプローチを変革し続けています。モデルナは10年以上にわたって科学、技術、健康分野の研究に取り組んでおり、前例のないスピードと効率性で医薬品を開発しています。新型コロナワクチンの開発はその代表例です。
モデルナのmRNAプラットフォームは、感染症、免疫腫瘍学、希少疾患、自己免疫疾患の治療薬やワクチンの開発を可能にしています。独自の企業文化と価値観、マインドセットを共有する世界の社員が力を合わせ、人々の健康に貢献するため、そしてmRNA医薬品を通じて、人々に最大限のインパクトをもたらすべく尽力しています。モデルナの詳細については、modernatx.comをご覧ください。また、X(旧Twitter)、Facebook、Instagram、YouTube、LinkedInをフォローしてください。
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes