ウエハラに注意!令和に増える「人名型ハラスメント」とは
株式会社SA
ハラスメントの新境地へ──SNSに広がる「名づけ」の力
ハラスメント対策資格「雇用クリーンプランナー」を運営する一般社団法人クレア人財育英協会(東京都千代田区/代表理事:酒井康博)は、ハラスメントに関する実務・研修・SNS分析を通じて、近年の職場や日常生活において「人名のような名称」で語られる新しいタイプのハラスメントが増加傾向にあることを発見しました。
中でも、「ウエハラ」、「エビハラ」、「タメハラ」といった「名前っぽさ」を持つ語が、若年層を中心に共通言語化されつつあります。これらの言葉は、ハラスメントのキャラクター化を通じて、自己防衛や語りやすさに新たな変化をもたらしていると考えられます。
■それ、名前つけたら言いやすくなった
職場のハラスメント対策が進む一方で、「これはモラハラ?」「指導の範囲?」といった曖昧な境界に悩むケースが増えています。一般社団法人クレア人財育英協会では、研修現場やSNS分析の中で、以下のような「人名型ハラスメント」の語り口が広がっていることを確認しました。
- 「ロジハラ」と呼ばれる前に、すでに「エビハラ」という言葉で笑いに変えていた- 「タメ口で距離詰められてしんどい」が、「あれタメハラだよね」で共感が起きた- 「やたら上から目線のアドバイス」が、「またウエハラ出た」でスルーできた
こうした「名前づけ」の流行は、単なる言葉遊びにとどりません。
「言いにくい違和感を、名付けることで関係性を保ちながら表現する」という新しいコミュニケーション文化の兆候と捉えることができます。
■見えてきた3つの典型タイプ
- ウエハラ立場や経験を背景に「親切」や「助言」を装いながら、無意識に上下関係を押しつける言動。例:「俺も通ってきた道だから」「君はまだ若いから分からないかもしれないけど」- エビハラ違和感や感情すら「論理的に説明して」「証拠あるの?」と詰めてくるエビデンス主義型の圧。例:「その発言、データある?」「ちゃんと根拠出してから言ってよ」- タメハラ関係性に関係なくフレンドリーさやフラットさを押しつけ、距離を急に詰めてくる馴れ馴れしさ。例:「そんなに敬語じゃなくていいよ」「もっとタメ語で話そ?」
【調査概要】
・調査期間:2025年1月1日~2025年5月31日
・調査方法:当協会公式サイト・SNSの問い合わせ等
・調査対象:10代~70代
・有効回答数:250件
・実施機関:一般社団法人クレア人財育英協会(自社調査)
■人名化がもたらす効果とは
これらの言葉はすべて、「エビハラさん」「ウエハラ先輩」「今日のタメハラ」などと人名のように使われることで、重くなりすぎず、笑いや共感を交えながら伝えられるとして広まりつつあります。
加害と被害を単純に断定せず、関係性の中での違和感を共有しやすくなる点が特徴であり、今後の対話支援や職場の啓発にも応用される可能性があります。
■一般社団法人クレア人財育英協会の取り組み
当協会は、「訳あり不動産」と「ハラスメント問題」に挑む株式会社SAのグループ会社として2023年に設立されました。職場のハラスメント予防に特化した資格「雇用クリーンプランナー」を運営し、500名超の修了者が全国で活躍中。
▶︎ 詳細はこちら:
https://caa.or.jp/プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes