スペクトラム社、新たなフラッグシップとなる任意波形発生器を発表 帯域3.9 GHz、出力レート10 GS/sを実現
Spectrum Instrumentation GmbH

デジタイザなどの計測機器メーカであるスペクトラム・インスツルメンテーション社(本社ドイツ・グロースハンスドルフ/以下、スペクトラム社)は、このたび、高性能の任意波形発生器(AWG)4モデルを発表しました。この新モデルの発表は、スペクトラム社の製品ポートフォリオにおいて重要なマイルストーンとなります。今回発表した新型AWGは、無線周波数(RF)およびマイクロ波の信号生成などの高度な要件が求められる分野に最適で、最大10 GS/sの出力レート、16-bitの高い垂直分解能、最大3.9 GHzの帯域を実現します。本製品は無線通信、レーダーシステム開発、量子研究、航空宇宙試験などの最先端分野に従事するエンジニアや科学者向けに設計されています。
スペクトラム社の最高技術責任者(CTO)、Oliver Roviniは次のように述べています。「今回の新モデル発表は当社にとって飛躍的な一歩です。当社はついに高い周波数帯域の分野に参入し、品質と性能において、新たな基準を確立する製品ラインを展開します。この新型AWGにより、次世代のイノベーションを可能にするツールをお客様に提供いたします」
新しいフラッグシップであるAWGは、最大10 GB/sのストリーミング速度を実現するPCIeカードとして使用できるほか、Ethernet経由で簡単に制御できるスタンドアローンのNETBOXユニットとしても利用できます。これにより、ノートPC、デスクトップPC、企業ネットワークに直接接続することが可能です。これらの新製品は自動試験システムへの組み込みに最適です。
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PCIeおよびEthernet/LXIフォームファクタで利用可能な新しいフラッグシップAWGは、シングルチャネルまたはデュアルチャネルで、最大10 GS/sの出力レート、16-bitの分解能、3.9 GHzの帯域を提供。
主な特長は次のとおりです。
- 超高速信号生成を可能にする最大10 GS/sの出力レート- 優れた信号忠実度を実現する16-bitの垂直分解能- 最大3.9 GHzのアナログ帯域幅により、広帯域のRF信号とマイクロ波信号を忠実に再現- 最大出力振幅4Vのシングルエンド出力または差動出力- マルチ出力にわたる複雑な信号のシミュレーションを実現するマルチチャネル同期- チャネルあたり最大8 GSampleのメモリを備えた柔軟性の高い波形生成を実現
上記の特長から、5G/6G通信規格の試験、レーダーエコーのシミュレーション、実験物理学と量子システムの波形生成など、高品質の広帯域信号生成が求められる用途に最適です。
また、この新たなAWGは強力なハードウェアに加え、WindowsおよびLinux用のドライバ、C/C++、Python、MATLAB、LabVIEWなどの言語に対応したプログラミングサンプル、対話型オペレーション対応ソフトウェア「SBench 6」など、スペクトラム社の包括的なソフトウェアスイートに対応しています。この新しいフラグシップAWGには、5年間保証、ソフトウェアおよびファームウェアの生涯無償アップデート、スペクトラム社の設計エンジニアによる直接サポートが含まれています。
スペクトラム・インスツルメンテーション社(Spectrum Instrumentation)について
1989年に創業したスペクトラム社(CEO 兼 創業者Gisela Hassler)は、モジュラー設計を利用することでデジタイザ製品および波形発生器製品をPCカード(PCIeおよびPXIe)やスタンドアローンのEthernetユニット(LXI)として幅広く生み出しています。スペクトラム社は35年間に、トップブランドの業界リーダーやほとんどすべての一流大学を含む、世界中のお客様に製品をご利用いただいています。当社はドイツのハンブルク近郊に本社を構えており、5年保証と設計エンジニアやローカルパートナーによる優れたサポートを提供しております。スペクトラム社の詳細については、
https://www.spectrum-instrumentation.com をご確認ください。
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes