2025年6月9日(月)QPS研究所の小型SAR衛星10号機 「ワダツミ-I」による初画像(ファーストライト)として、高精細モード画像を公開
株式会社QPS研究所

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https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49970/76/49970-76-728b28101ae5fd0e024d2728f2cc8dd1-1570x1032.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
西日本鉄道 花畑駅周辺のクローズアップ画像(福岡県 久留米市)
世界トップレベルの小型SAR[※1]衛星の開発・運用を行う株式会社QPS研究所(福岡市中央区、代表取締役社長 CEO:大西 俊輔、以下QPS研究所)は、2025年6月9日(月)に小型SAR衛星QPS-SAR10号機「ワダツミ-I」の初画像(ファーストライト[※2])として取得した試験観測画像を公開いたします。
QPS研究所が北部九州を中心とした全国25社以上のパートナー企業と共に開発・製造した「ワダツミ-I」は米国ロケット・ラボ社のロケットElectron (ミッションネーム:The Sea God Sees)によって2025年5月17日(土)17時17分 (日本時間)に打上げられ、約50分後に衛星分離に成功しました。そしてその約30分後には初交信に成功し、翌日の夕方に収納型アンテナの展開を実行いたしました。その後、衛星機器の調整を続け、本日、この度取得した画像を公開する運びとなりました。
QPS-SARは分解能1.8mの通常モード(ストリップマップモード)と分解能46cmの高精細モード(スポットライトモード)の観測が可能です。今回、10号機は6月6日(金)に高精細モードで初観測を行いました。今週6月12日(木)打上げ予定の11号機「ヤマツミ-I」の初期運用が控えていることもあり、それに先立って10号機の最新状況をお伝えしたく、初で観測した1枚をファーストライト画像として発表いたします。
代表取締役社長 CEO 大西 俊輔 コメント
「10機目の『ワダツミ-I』のスポットライト画像を無事に取得できたことに、社員一同、確かな手応えとともに喜びを感じています。軌道投入後の初交信、アンテナ展開、そして今回のファーストライトと回を重ねるごとに、衛星の性能と運用の精度が上がり、経験と知見が着実に積み重なっていることを実感します。初号機の時から継続して日々力を尽くしてくれているエンジニアチーム、そして私たちを支えてくださる関係者皆様あっての成果であり、心より感謝申し上げます。6月12日には11号機の打上げも控えており、私たちが目指す衛星コンステレーション[※3]の実現に向けて、引き続き進めてまいります。」
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ファーストライト画像詳細
[表:
https://prtimes.jp/data/corp/49970/table/76_1_f5b181c0bbd362ce899b6d489a17bf39.jpg?v=202506101017 ]
[※1] SAR (合成開口レーダー):電波を使用して地表の画像を得るレーダー。雲や噴煙を透過し、昼夜を問わず観測することができる点が特長。
[※2] ファーストライト:初画像のことを言います。公開した画像データは衛星の機能を試験・調整している中で初で確認できた試験データになります。
[※3] 複数の人工衛星の協業によって高頻度な地球観測を可能とするシステム。(コンステレーションは「星座」の意。)
[※4] 画像化した際の1ピクセルの大きさを指します。ファーストライトで試験観測した通常モードではアジマス分解能1.8m、スポットライトモードではアジマス分解能46cm相当に画像化しますが、レンジ分解能は観測条件によって可変となります。
[※5] アジマス:衛星の進行方向。
[※6] レンジ:衛星のマイクロ波を照射する方向。衛星の進行と直交する方向で、ここではグランドレンジを指します。
ファーストライトSAR画像
このページ上では広域画像は小さくなっており、圧縮をかけて容量を軽くしているため、弊社ホームページのニュース(
https://i-qps.net/news/2823/)にて掲載している画像もご覧いただければ幸いです。
福岡県 久留米市
久留米市は、豊かな自然と都市機能が調和する、福岡県内第3の都市です。画像上部には九州地方最大
の河川・筑後川が流れ、下部には農業都市ならではの広大な田畑が広がります。陸上競技場や野球場と
いったランドマークが見られるほか、中央にはJR・西鉄の主要駅も確認できます。久留米には、私たち
の衛星開発を支える重要なパートナー企業も複数拠点を構えており、技術と地域のつながりを感じる場
所です。
[画像3:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49970/76/49970-76-d16362b00dc45270b5227e9a45e9a852-3900x3760.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
クローズアップ画像
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https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49970/76/49970-76-e8e805bbd2aed66c804052ae13541846-1570x1032.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
1.西鉄花畑駅周辺。線路の架線柱、架線ビームまで観測。左は電話局の鉄塔が見える。
[画像5:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49970/76/49970-76-124f9daa93ffd25117a37d645bd90b9d-697x516.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2.田畑の中の鉄塔と電線がはっきり確認できる。
[画像6:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49970/76/49970-76-e4a97557df21bb44338ee06706bac5c6-2933x1983.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
3.左が久留米総合スポーツセンター陸上競技場、右が久留米市野球場。
<株式会社QPS研究所について>
QPS研究所は2005年に福岡で創業された宇宙開発企業です。名前のQPSとは「Q-shu Pioneers of Space」の頭文字を取っており、九州宇宙産業の開拓者となること、更には九州の地より日本ならびに世界の宇宙産業の発展に貢献するとの思いが込められています。その名の通り、九州大学での小型人工衛星開発の技術をベースに、国内外で衛星開発やスペースデブリへの取り組みに携わってきたパイオニア的存在である名誉教授陣と若手技術者・実業家が一緒になって、宇宙技術開発を行っています。また、QPS研究所の事業は、創業者たちが宇宙技術を伝承し育成してきた北部九州を中心とする全国25社以上のパートナー企業に力強く支えられています。
<株式会社QPS研究所>
社名 :株式会社QPS研究所(東証グロース市場 証券コード:5595)
本社住所:福岡市中央区天神1-15-35 レンゴー福岡天神ビル6階
代表者 :代表取締役社長 CEO 大西俊輔
創業 :2005年6月
URL :
https://i-qps.net/
事業内容:人工衛星、人工衛星搭載機器、精密機器、電子機器並びにソフトウエアの研究開発、設計、製造、販売
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes