7月19日(土)より「日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで」展 水戸芸術館で夏休みに開催
公益財団法人水戸市芸術振興財団

少年時代から現在まで60年以上の日比野による活動の変遷を、170点以上の作品を通して辿る、今までにない日比野展
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日比野克彦は幼い頃、予期せず一人ぼっちになった時、橋の上で初めて「ひとり」を実感したと言います。そして、絵を描くのは「だれかと」会いたい、コミュニケーションしたいからだと語ります。本展は「ひとり」から「だれかと」へ、つながりを求めていく日比野による活動の変遷を生立ちから現在まで辿ります。
1980年代前半、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程デザイン専攻に在籍していた日比野は、ダンボールを素材にした作品でイラストレーションの概念を拡張し、立て続けに公募展の大賞を受賞して一躍時代の寵児となりました。しかし、日比野の活動を俯瞰する時、80年代はアーティストとしてのキャリアの一段階にすぎません。90年代には自らと向き合い、形のないものの表現を模索し、2000年代には関係性を探求するアートプロジェクトへと大きく舵を切りました。2010年代以降は美術館の館長、2020年代はさらに大学長という役割を担いながら、美術を福祉、医療などと掛け合わせ、時に行政や企業とも連携して社会に結びつける実践を精力的に行っていきます。本展はそれらすべてをアーティスト日比野による芸術実践と捉える観点から編まれたものです。
本展ではいくつものフィールドを横断しながら縦横無尽に活躍する日比野を、アーティストとして形成された過程を起点に、関わる人びとの視点を通して深掘りし、絵本や漫画を取り入れてエピソードを織り交ぜながら紹介します。手つきや振る舞い、姿勢に着目することで、必ずしも形や物として残らない2000年代以降の活動も含め、日比野の拡張してやまない芸術実践に通底するものを探ります。
●少年時代から現在まで60年以上の日比野による活動の変遷を、170点以上の作品を通して辿る、今までにない日比野展
●生立ちまでさかのぼり、エピソードを通してアーティスト日比野克彦が形成される過程を知る
幼い頃に遊んだ積み木の「色」、橋の上で実感した「ひとり」、自分らしい表現が開花した小中学生時代など、エピソードを通して日比野の原点を知る。
●「手つき」や「振る舞い」をキーワードに日比野の活動を掘り下げる
線や形を探る手つき、つながりを求める手つき、プロジェクトの監修における特徴的な振る舞いなど、「手つき」や「振る舞い」という切り口から多様な活動を見ていくことで、通底する日比野の特性を浮かび上がらせる。
●関係者へのインタビューをもとに本展のために制作した絵本や漫画を通して、日比野によるプロジェクトや取組みの醍醐味に迫る
日比野の代表的なアートプロジェクトである新潟・莇平での「明後日朝顔プロジェクト」と岐阜・長良川での「こよみのよぶね」を絵本作家でイラストレーターの大橋慶子が絵本化。また、約20年の関わりがある岐阜県美術館と熊本市現代美術館での日比野にまつわる特徴的な出来事を、漫画家・宇佐江みつこが4コマ~8コマ漫画に描き下ろしてユーモラスに紹介する。
●本展のために制作した日比野年譜が、関係者や作家のコメントを通して、日比野の多岐にわたる芸術実践を多声的かつ視覚的に紹介する
生誕から現在までアーティスト日比野克彦の形成過程や活動変遷を展示と連動して俯瞰する、エピソードに重点を置いた年譜を制作。絵本や漫画、イラストのほか、関連する作品や図版、資料を挿入して視覚的に楽しめる要素をふんだんに採り入れ、さらに関係者と日比野によるコメントが多角的に日比野克彦を捉えることを可能とする。
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日比野克彦
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撮影:仲川あい
1958年岐阜市生まれ。1984年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程デザイン専攻修了。大学院在学中にダンボールを素材に制作した作品で注目を集め、1982年日本グラフィック展大賞受賞。以降、1995年ヴェネツィア・ビエンナーレなど国内外で多数の展覧会に出品するほか、舞台美術や芸術祭のプロデュースなど、多岐にわたる分野で活動。近年は、地域の参加者と地域の特性や関係性、人びとの個性を生かしたアートプロジェクトを数多く行う。2015年からは障害の有無、世代、性、国籍、住環境などの背景や習慣の違いを超えた多様な人々の出会いによる相互作用を表現として生み出すアートプロジェクト「TURN」を監修。2017年から「アート×福祉」をテーマに「多様な人々が共生できる社会」を支える人材を育成するプロジェクト「Diversity on the Arts Projects(通称:DOOR)」を監修。第66回芸術選奨芸術振興部門文部科学大臣賞受賞。現在、東京藝術大学長、岐阜県美術館館長、熊本市現代美術館館長、日本サッカー協会参与。
展覧会名:日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで
会 期:2025年7月19日(土)~10月5日(日)
開場時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
会 場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
休館日: 月曜日(ただし7月21日、8月11日、9月15日は開館)、
7月22日(火)、8月12日(火)、9月16日(火)
入場料: 一般900円、団体(20名以上)700円
高校生以下/70歳以上、障害者手帳などをお持ちの方と付き添いの方1名は無料
※学生証、年齢のわかる身分証明書が必要です
●1年間有効フリーパス「年間パス」2,000円
●学生とシニアのための特別割引デー「First Friday」
→ 学生証をお持ちの方と65歳~69歳の方は、毎月第一金曜日(8月1日、9月5日、10月3日)100円
主 催:公益財団法人水戸市芸術振興財団
助 成:公益財団法人小笠原敏晶記念財団
協 力:岐阜県美術館、熊本市現代美術館、東京藝術大学、レンゴー株式会社
サントリーホールディングス株式会社
企 画:竹久侑(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)
・記載がない限り、参加費無料(要展覧会入場券)、申込不要、現代美術ギャラリー内が会場です。
・【要申込】の申込方法等詳細は当館ウェブサイトでご案内します。
きく・知る
アーティスト・トーク
日時:7月19日(土)14:00~15:30(開場13:30)
会場:現代美術ギャラリー ワークショップ室
定員:80名程度(先着順)
「日比野克彦を保存する」連携トーク
このトークでは、東京藝術大学による「日比野克彦を保存する」プロジェクトと本展覧会に共通する、日比野について語り伝える方法に着目します。作品や活動が生まれた背景や周辺を重視することで何を見出し、語り継ぐことができるのか、作家本人と担当者ならではの視点を交えて語ります。
日時:8月31日(日)14:00~16:00(開場13:30)
会場:現代美術ギャラリー ワークショップ室
登壇者:日比野克彦、田口智子(東京藝術大学未来創造継承センター特任准教授、副センター長)、竹久侑(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)
定員:80名程度(先着順)
協力:東京藝術大学未来創造継承センター
公開制作
日比野克彦が公開で制作します。最新情報は当館ウェブサイトでご案内します。
日時:7月20日(日)11:00、8月30日(土)14:00、9月14日(日)14:00 各回およそ1時間
つくる・つながる
ワークショップ「on the bridge」【要申込】
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撮影:齋藤さだむ
2002年、日比野克彦は「橋」をテーマにしたワークショップを茨城県の守谷や里美で行い、参加者の作品を組み合わせて「12人の挑戦-大観から日比野まで」展(水戸芸術館)で自身の作品と並べて展示しました。本展では当時の作品の一部を再び組み合わせて展示するとともに、新たに「橋」をテーマにしたワークショップを実施して、制作された作品をさらに追加し、橋のインスタレーションをつくります。2002年と2025年をつなぐ、十人十色の「橋」をつくりましょう。
日時:7月20日(日)14:00~16:00
会場:現代美術ギャラリー ワークショップ室
対象:小学生以上 ※小学2年生以下は保護者同伴
定員:30名程度(先着順)
参加費:一般1,000円、高校生以下500円 ※別途、展覧会入場券が必要です。
申込:6月25日(水)10:00~
明後日朝顔プロジェクト2025 水戸
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撮影:仲田絵美
苗植えとウッドデッキのペイント、収穫を通して地域のつながりを育み、種が地域を越えたつながりを紡ぐ--2005年に新潟・莇平から水戸に苗が渡って20年。今年は本プロジェクトの各参加地域の主催団体が集う「明後日朝顔全国会議」も水戸で開催。
期間:5月~11月、全国会議は9月13日(土)
会場:水戸芸術館、水戸市民会館、京成百貨店
主催:明後日朝顔プロジェクト水戸実行委員会、
公益財団法人水戸市芸術振興財団、
株式会社水戸京成百貨店、水戸市民会館
協力:茨城県立大子清流高等学校、水戸21の会
HIBINO CUP【要申込】
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撮影:仲田絵美
日比野克彦主宰のアートとスポーツのワークショップ。チームごとにダンボールなどでゴールとボールをつくり、Tシャツに絵柄を描いてユニフォームを仕立て、ミニサッカーで競います。
日時:10月4日(土)10:00~16:00 ※雨天の場合は翌日順延
会場:広場
対象:小学生以上
定員:50~70名[10チーム](先着順)
参加費:500円/1人
申込:9月1日(月)10:00~
主催:HIBINO CUP実行委員会、公益財団法人水戸市芸術振興財団
協力:水戸21の会
みる・話す
視覚に障害がある人との鑑賞ツアー「session!」【要申込】
全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんをナビゲーターに、見える人と見えない人が会話しながら展覧会を鑑賞します。
日時:8月2日(土) 10:00~12:00/14:30~16:30
3日(日) 14:30~16:30
定員:各回5名(抽選)
参加費:1,500円(入場料込み)、入場料減免対象の方は600円
申込期間:7月1日(火)10:00~7月15日(火)18:00
ウィークエンド・ギャラリートーク
市民ボランティアCACギャラリートーカーと対話を通してともに展覧会を鑑賞します。
日時:8月9日(土)より毎週土曜日 14:30~(約40分)※館内催事の都合により中止となる場合があります。
赤ちゃんと一緒に美術館散歩【要申込】
就学前のお子さんと保護者の方に向けた鑑賞ツアー。
日時:8月30日(土)、9月3日(水) 10:30~12:00
参加費:未就学児無料、保護者1,500円(入場料込み/2人目からは入場料のみ)、入場料減免対象の方は1,000円
定員:各回5組(先着順)
申込:7月30日(水)10:00~
協賛:ピジョンマニュファクチャリング茨城株式会社
ブリッジカフェ【団体のみ要申込】
展覧会鑑賞をはじめ、手仕事やおしゃべり、心配ごとの相談など、シニアのみなさんや認知症当事者・ご家族・そのケアにあたる方々を対象とした交流カフェ。一般の方もご参加いただけます。
日時:9月10日(水) 10:00~12:00/13:00~15:00
会場:現代美術ギャラリー ワークショップ室
協力:水戸市福祉部高齢福祉課
【同時開催】
夏のこらぼ・らぼフェス2025【要申込】
子どもも大人も楽しめる恒例のアーティスト・ワークショップ。今年は個展を開催中の日比野克彦が展覧会にまつわるワークショップを実施するほか、アーティストコレクティブ「そろそろart in progress」がさまざまな素材と技法を準備し、参加者の自由な表現が影響しあうワークショップを開催します。
日程:8月9日(土)・10日(日)
参加費:1日パス制(展覧会入場料込み)一般1,700円、高校生以下1,000円、3歳以下無料
定員:各日80名程度(先着順)
申込:7月15日(火)10:00~
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「オートバイ」(1984) 撮影:竹内裕二
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「わたしはちきゅうのこだま」(2020)より 写真提供:HIBINO SPECIAL
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「消える時間」《うごき》(1993) 撮影:冨岡誠
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《種は船・明後日丸》(2007/2025)
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「明後日新聞社文化事業部」(2003-) 2003年の様子 写真提供:HIBINO SPECIAL
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「こよみのよぶね」(2006-) 2021年の様子 撮影:日比野克彦
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「私が初めて立ち止まったのは萱場の橋の上でした」(2002) 写真提供:HIBINO SPECIAL
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes