キャスタリアが実施協力したイラクでの小学校向け数学とプログラミング教育に関する実証研究が分野横断型の国際学術誌論文として掲載
キャスタリア株式会社

教育効果は女子において顕著であり、数学アプリと連携した教育は、単独よりも高い教育効果を発揮し、学習効果の持続があることを研究結果として発表
キャスタリア株式会社(代表取締役:山脇智志、本社:東京都港区、以下「キャスタリア」)が、現地調査に協力したイラクにおける教育に関する実証研究が、自然科学・社会科学・教育などを幅広く扱う国際的な査読付き学術誌「PLOS ONE」に掲載されました。論文のタイトルは「The impact of computer science education in primary schools: Evidence from a randomized controlled trial in Iraq(イラクの小学校におけるコンピュータサイエンス教育の影響:ランダム化比較試験による証拠)」です。
■ 研究および論文に関して
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写真:確認テストを行う女子小学校の小学4年生
本研究は、イラク・バスラにある小学校において、教育用ロボット(Ozobot)を用いたプログラミング教育と、JICA(国際協力機構)が開発した算数学習アプリを組み合わせた授業が、児童の計算論的思考(Computational Thinking)、数学力、および一般知能に与える影響を検証したものです。対象はバスラ県ズバイル地区の小学校40校の内、小学4年生・約1,600名で、ランダム化比較試験(RCT)という手法で行われました。
本研究は、教育開発における国際協力の成果を、科学的根拠に基づいて示す重要なステップとなりました。
主な研究成果:
- 教育効果は女子において顕著であり、とくに成績下位層の女子生徒に対して、プログラミングと数学教育の組み合わせが高い効果を示した。- 数学アプリと連携した教育は、単独よりも高い教育効果を発揮し、学習効果の持続性にも寄与した。- 男子児童への影響は限定的だったが、女子に対してはデジタル教育のアクセシビリティ向上が男女間の教育格差解消の一助となる可能性が示された。
論文タイトル:The impact of computer science education in primary schools: Evidence from a randomized controlled trial in Iraq
掲載誌:PLOS ONE
URL:
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0323166
[画像2:
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■ 当研究におけるキャスタリアの関与と現地支援
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写真左:男子小学校での紙教材での数学テスト、写真右:タブレット端末で数学の動画を学ぶ
本実証研究において、キャスタリアは現地での教育実践の企画協力・現地での実施支援という役割を担いました。特に、弊社社員のMohannad AL Yakoub(役部 モハンナド)は、イラク・バスラの現地小学校でのプログラミング教育実施において非常に困難な状況と環境の中で、弊社現地スタッフを指揮しながら、中心的な役割を果たしました。
弊社が国内販売するプログラミング教育用マイクロロボット「Ozobot」やインターネットがなくとも集団でのデジタル教育を実現するGOOCUS Edgeを現地向けに用意し、タブレット端末の準備、教材設計のローカライズ、授業の進行管理まで、現地の教育環境に合わせた最適な授業設計と実行支援を一貫して担当。さらに、現地教員との連携や児童との対話を通じて、教育現場における実践的な運用モデルを構築しました。
短期間で40校・1,600名以上の児童を対象にした実証の現場で、研究チームと現地教育関係者との橋渡し役として、プロジェクトの円滑な推進に大きく貢献しました。
弊社のイラクでの活動内容については、別途取材された下記記事にて詳しく紹介されています。
- 言葉と文化の架け橋となり、世界中の子どもたちに教育の機会を届けたい/ キャスタリア株式会社
https://perspectives.braincenter.co.jp/perspectives/blog-category/person/castalia.html
■ キャスタリア株式会社について
キャスタリア株式会社は、「教育×ITで社会課題を解決する」を理念に掲げ、モバイルラーニングプラットフォーム「Goocus」を開発・提供しています。独自のプログラミング教育教材と合わせ、日本国内のみならず、中東・アフリカ地域を中心に事業を展開。教育機会の拡大とICT人材育成を通じて、持続可能な社会づくりに貢献しています。
URL:
https://www.castalia.co.jp/プレスリリース提供:PR TIMES


記事提供:PRTimes